8月8日 蓼科へ旅行するつもりで、用意していると、昼少し前、延期の電話があった。
台風が近づき、長野県も暴風雨に巻き込まれそう。結局、二週間後の8月22日に変更となった。小生は、毎日が日曜なので、なんの不都合もない。OKと答えた。
ただ、準備を進めて、家を出る直前であったのが残念、せっかく行く気になっていたのに・・・

これが、旅行に持っていこうとしたカメラ。保有するフィルムカメラの中では一番軽量でレンズをつけても520gしかない。
ライツ社製エルマー50mm F:3.5 1937年製です。戦前なのでノンコート、フィルターは被せ式になります。すると絞りを変更するときフィルターをその都度外さないといけないので面倒。フィルムもパンクロなのでフィルターは不要と、付けず使用しています。
蓼科高原の涼しい風に吹かれ、「読書三昧だ。」と持って行こうとした本を、台風情報を聞きながら、自宅にこもり読んでいた。台風が去っても、天候は不順、~~~小人閑居、どうしよう??(なんで遊ぼう?)
気になっていた技法があるので、試してみた。

読んでいた本に刺激されていたのか、読んでいた本を中央奥に、手前に盃、右奥に酒瓶、被せるように黒い帽子を置く(ブラックホール?)、そして、砂時計、これは宇宙時間の象徴か?左手より電気スタンドの照明が一灯。
演出写真になってしまったか?そうかも・・・でも技法の確認テストです。
本の題名は「宇宙の扉をノックする」 宇宙に思い馳せ、また、ごく小の素粒子の世界を考える。そして、素粒子の世界から宇宙の謎を追う。毎日が日曜日の身、現世とは段々疎遠となっていく。浮世の束縛をはずれ、楽しさを追求したら、人間界より、宇宙や素粒子の世界に興味が移る。
撮影技法は駆使しましたが、合成写真ではありません。机の上にセットし、光を当て、ストレートに撮影。トリミングする前のネガの状態の画像を添付します。

カメラ、レンズは旅行に持っていこうとしたもの。フィルムはTRI-Xを使いました。
一番奥にある本の背表紙が一番前に写っている。これ錯覚!?
写真は見えたように写るとは限りません。絶対非演出の写真だから、事実を正確に伝えてると「思い込ん」ではいけません。
写真を見る人の先入観、思い込みがあると、簡単なキャップションに引きずられ、イメージを心に刻み込んでしまう危険があります。
----------------------------------------------
物理の本は面白い。説明を読んでも、よくわからない。わからないから、また読んでみる。
物理では「空間とはなにか?」「時間とは何か?」「存在とは何か?」という文系特有(特に宗教学、哲学)の問いかけ方は、しないようだ。
科学者は、空間の性質を解明し、時間と空間の関係を、数式明らかに記述することに 努力を払う。
この世(宇宙)のあらゆることは、数式で記述できるという信念が、物理学の世界観のようである。
存在とは物質で、重さ(質量)があり、電磁波(光)で確認できるものと理解している。
周期表に載った元素が、物質のすべてであり、それが地球を構成する。人間もそれらの元素でできている。
霊魂が、周期律表に載った物質でできているなら、考慮するが、それ以外なら考慮していないだろう。
物質は、アインシュタインの発見した関係式に従う。
質量はエネルギーと等価と関係づけられた。
この理論予想は、原子爆爆弾の可能性を示唆した式で、不幸にも人間はそれを実現してしまった。
-------------------------------------
時間の経過とはなにかを、考えながら撮影してみました。
背表紙の光芒、右と左の砂時計の砂の量の差、二つをつなぐ線・・・・そのあたりが、テクニカルなこだわりです。
この技法、どう発展させようか??
スポンサーサイト
- 2014/08/14(木) 17:22:26|
- 写真の技法
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0