今年になって、古いMamiya-6を取り出し、時々使っています。
昭和28年ごろ、祖父が購入し、家族のアルバムを撮ってました。
祖父は、その後、35mmのカメラを購入し、自分の好きな写真を撮っていたようです。
Mamiya-6を受け継いだ父は、少しの期間使って家族の写真を撮っていましたが、仕事が忙しくなるにつれ、手にする機会は減っていきました。
やがて小生の手の上に乗る機会が多くなり、遠足などに持参。それも、高校生の頃には使わなくなっていた。
それ以来、Mamiya6は押入れの箱の中に入ったまま、深い眠りについていた。
今年になり、眠りから無理やり起こすと、レンズは曇っていた。レンズは、テッサータイプ、はずし洗浄したら使えるレベルになった。

蛇腹にピンホールはあいていない。シャッターを設定するリング、絞りを設定するリング、いずれも少し重い。しかし、フィルムを一本と撮ったら、スムーズになった。現金なものである。
作られて60年以上たつが、まだ問題なく使える。簡潔な設計で、故障する部分が少ない。レンズもオリンパスのZuikoレンズ。フィルムサイズが6×6なので、引き伸ばしても粒子が目立たない。一時代を代表する名カメラでは?
絞り、シャッター速度、ピント すべて撮影者の考え一つで決まる。カメラがでしゃばらないのが好い。

それに軽い。レンズを折りたためば、小さくなり持ち運ぶには便利。一本で12カット撮れないので、嫌われたのか・・・・
今は、時々お散歩カメラとして持ち出している。
あくまでカメラは道具。
使い手の創意工夫でいかようにも撮影できる。どうとでも使ってくれと、このカメラ、覚悟がいい。
その分、撮るほうは、100%カメラの性能が発揮できるよう工夫しなければならない。写真の腕が試されるカメラでしょう。(昔のカメラは、みなそうですが・・・・)
こういう写真を撮ることもできます。
レタッチソフトで切り貼りなどしていません。あくまでの、ストレートフォト、フィルムの上に光で書いています。
レタッチソフトの助けを借りず、ストレートに、このような写真を撮れるデジタルカメラあるでしょうか?
技術の進歩はすごいので、そのうちできてくるかも・・・・
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同一の場所で撮影したデジタルの写真です。

デジタルのレンズは16mmの広角。絞りf:5.6なので、かなり視写界深度は深い。しかし、遠くで写生している人までは届いていない。トリミングして、6×6の画角に調整。

Mamiya-6のレンズは75mm、6×6カメラでは標準とされた焦点距離。f:5.6で撮影しているので、視写界深度は浅い。
それなのに、白黒フィルムのほうが、遠くの人まで鮮明に撮影できてる。工夫すれば、こういう撮り方も可能。面白いので、この技法で、どのような被写体を撮ったら面白いか、いま、試している所です。
こんなことも、写真の楽しみの一つしょう。
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- 2014/06/22(日) 23:23:22|
- ???
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