サイアノタイプ(青写真)原理は簡単だが、なかなか制御しづらい。
増感剤になりそうな候補、何点か見つかったが、使う紙との相性があり、条件をつかむのが大変。
インクジェット用紙では、増感剤が紙と鉄の固着剤として働き、単なる水洗では印画紙に残り、被った画像になる。使用不可。
どうしたらいいものか、思案中。
百円ショップのスケッチブック、お絵かき帳、それに、キャノンのインクジェット用紙スーパーパーフィットペーパー、薄い和紙で、青写真用印画紙を作り、比較してみた。
発色がみな違っていた。

デジタルカメラで撮影した原画を、レッタチソフトで白黒画像にし、ポジをネガに変換、左右を入れ替え、インクジェットプリンターでOHPフィルムに打ち出してみた。これなら デジタルであれ、フィルムであれ 同じ土俵に乗る。密着で銀塩の印画紙に焼き付けることも・・・将来的にはプラチナプリントか!

ネガフィルムを、お絵かき帳で作った印画紙に重ね、太陽光で焼き付け、増感現像した。
東京タワーは、フィルムから取り込んだ画像を同様に処理。スケッチブックの用紙で増感処方の印画紙を作り、露光、水で10分現像後、薄い酢酸溶液に1分浸し定着した。

色合いが違います。
蓮の葉は、和紙に増感処理した印画紙を作り、使用。同様の現像をしました。

同じ、増感処理した印画紙を使ても、色調が変わってしまいます。今のところ、コントロールする因子は不明です。
最後は、インクジェット用紙。増感剤処理の印画紙では被るので、通常の印画紙を作り試してみました。

OHPフィルムでは解像度が出ません。最終的にはピクトリコのデジタル専用のフィルムを使い、それに対応し、インクジェット用フォトペーパーを使うことになるでしょう。
青写真の問題点は、階調性です。今のレベルは5ビットくらいでしょう、できれば8ビットまで広げたい。せめて7ビットまで広がればいいなと思っています。
サイアノタイプ、手に取ってみて楽しむもの。できた青写真をスキャナーで取り込み、PCのモニターで見るのは本末転倒。解像度、階調性とも 見慣れたデジタル画像に比べたら劣っています。
印画紙(サイアノタイプ)を簡単に手作りできるのは大きなメリット、紙を選べます。布地もOKでしょう。紙質の材質感、風合いなど楽しめます。現像に(焼き付けに)苦労したほど、手にしたとき・・・うれしいものです。
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- 2014/05/24(土) 19:35:13|
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