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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

青写真 紙の選択                Cyanotype directly from Nega

紙の質によって青写真のトーンは異なる。
ハイキーにしたい、ローキーにしたい、暗い部分の濃度を上げたい。
綺麗に整ったトーンにしたい。
それを追求すると、
紙質に合わせ異なった種類の感光液が欲しくなる。
紙の前処理、塗布の仕方、印画紙の後処理、現像液の組成検討などを行い、
トーンを変えられないものか いろいろ試すようになる。
意外と青写真 奥が深い。

使用したネガは、近くの文庫の森公園(品川区)で撮影したもの。
フィルムはFomapan100 レンズはM42マウントのSMC-Takumar 50mm F:1.4
それをマウントアダプターを介しNikon Fにつけて使用した。
文庫の森607-20
現像は自家配合の(AⅢn1)現像液を使用した。
昔の分類に従えば(超?)微粒子現像液に入るかもしれない。
もとは高感度フィルム用に開発した現像液(A)で、
特徴は、銀粒子を荒らさず、豊かなトーンになるように開発した。
豊かなトーンを犠牲にするなら、TRI-XでASA1600(ISO1600)まで可能だった。
Kentmere400、イルフォード・デルタ3200、Neopan1600で使用していた。
増感しなければ高感度フィルムでも、それほど粒子は荒れないので、
イルフォード・デルタ3200には最適な現像液だと思った。
アグファのRPX400を使った時、組成を調整し(AⅡ)になったが、
Retro400など、ポリエステル系フィルムを使用するようなってから(AⅡ)は使用しなくなった。
ピクセル等倍
Retro系フィルムの現像液は、軟調から硬調まで 沢山の現像液を作ったので、
「微粒子現像」は考慮外だった。、

去年になって配合を調整し、(AⅢn1)を作った。
今回の配合はかなり面白いし、理にかなっていると思う。
そして意外と使いやすいので、微粒子で豊かなトーンをと思うとき、
この現像液を使うことが増えて来た。
等倍に拡大しても、粒子は目立たないと思う。

このネガを使用し、青写真のテストを行った。
新宿の世界堂で購入した「洋白紙」を使用した。
メーカーの名前がないのが、ちょっと不安だが、
次回、購入時には確認してこようと思う。
文庫の森 青写真条件探し
感光液(A9)3を乳剤化した感光乳剤EM-GP2を使用した。
従来法と同じように感光剤と赤血塩を混合して青写真印画紙を作り、水現像(実際には少量の酢酸を加えた水)で 現像したが、
余り良い結果は得なかった。
混合した感光液は不安定で、長期保存は利かず、塗布してすぐ使う分には問題ないが、
長期の保存は難しい。(印画紙も保存性問題あり)
文庫の森 青写真
感光液、あるいは感光乳剤と 現像成分赤血塩(フェリシアン化カリ)は、別にして、現像のとき使う方が合理的だと思うが・・・・
鮮鋭度という点では、従来のやり方のほうがいいのかもしれない。(まだ結論でていない)

一回塗布でもそれなりにトーンはでる。
しかし、二回塗布のほうが、いろいろ細工できるような気もする。
感光液にはまだ (A9)3, (A9)3S, EM-BD05が残っている。
これもテストすることになる。

今は、結果を早く出すことが求められ「高評価」がつく。
そんな時代、銀塩フィルムで写真を撮り、青写真? 
こんなかったるいこと今の人はしないだろう。

フィルム写真の時代は終わったと思う。
見比べたらデジタル写真のほうが綺麗だし、精細なディテールもでている。
なんでフィルムか?と詰問されたら、グーの音も出ない。
デジタルなんて誰でも綺麗に撮れてしまう。失敗無い写真なんて、薄っぺらい  などと悪態つきながら、
フィルム写真は、隠れて細々と、自己満足の世界に追い込まれていく。 
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  1. 2024/03/11(月) 18:43:29|
  2. 青写真
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もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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