プリンター用紙を買いに大井町へ。
逆光がまぶしい。


字を書くことは 殆どなくなった。
替りに使うのはキーボード。
相手に近況を伝えるには、フォントの整った文章のほうが断然いい。
悪筆な字では、読む気にもなってくれないだろう。
字を書く機会は減り、字は万人共通の「フォント」となる。
妻の所へは、筆で書かれた封書が時々届くが、
小生に来るのは、全てフォント文字の葉書、封書、広告になる。
だんだんと美しい肉筆の世界から離れていき、
ついには漢字は読めても書けなくなるおそれが出てきた。
美しい書に出逢っても、それが どの程度すごいのか、評価できなくなっている。
筆で書かれた墨跡を見ても、どれも上手に見えてしまう。
妻に言われて そうなのかと思うが、
まだ始めて二三年の初心者の書と、
手慣れた人の書の区別がつかない。
なんとなく、手慣れた人の書がいいとは思えど、
それほどの差を感じない。
しかし、妻は しっかりと判別している。
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キーボードで作成されたフォント文字は、読みやすく誤解を生じにくい。
これは進歩だとおもうが、
画一化されたフォント文字ばかり読んでいると、「書の美しさ」の審美眼は、どんどん鈍感になっている。
同じようなことが写真でも起きているのだろう。
10年ほど前、ネットサーフィンして、
フィルム写真を撮っているいる人のブログを 見ていたが、
びっくりするような(綺麗な)トーンのモノトーン写真を載せる人(複数)がいたが、
今はブログを閉じ、好いなぁと思う人は殆どいなくなってしまった。
デジタルカメラは「綺麗なフォント」の世界のように感じている。
だれが撮っても、大同小異。(カメラメーカーを変えればフォントは変わるだろうが・・・たいした差にはならない)
写真に対する審美眼はかなり衰えてきたと思う。
ネガフィルム時代のプロの作品、すごい作品が多かった。
アマでは太刀打ちできるものではない。
写真の時代は、終わりを迎えているのかも。
では、次は?
そんなことを思いながら、
青写真用の用紙を求めて、
ヤマダ電機店に行ってきた。
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- 2023/11/20(月) 15:43:43|
- 都会の景観 Tokyo
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