民家の軒先で見た花。

似た花を 散歩中見た記憶があるが、
それは黄色の花で、もう少し大きく花弁は垂れ下がっていた。
この花は、薄いピンク色をして花弁は上向き。
違う種類かもしれない。
他と違うから、名前をつける。
区別し名前をつけると、その瞬間、
名前に呪術的な意味も込められてしまう。
花占いで遊ぶ程度なら、楽しいが、
そのもの(名前)に支配されてしまうこともある。
昔、女性の本当の名は誰にも口外しなかったという。
知られた瞬間、魂は知った男のものとなってしまい
その男に全て支配されてしまうから。
万葉集第一巻一番歌、
籠こもよ み籠こ持ち 掘串ふくしもよ み掘串ぶくし持ち
この丘に 菜な摘ます児こ 家聞かな 名告のらせね
そらみつ 大和やまとの国は おしなべて 我れこそ居をれ
しきなべて 我れこそませ
我れこそば 告らめ 家をも名をも
高校の頃、万葉集の最初の歌を解説してくれた先生が
雄略天皇の御製歌で「求愛の歌」だと解説してくれたのを覚えている。
人間は「レッテル」に弱い。
レッテルを貼られた人、そして貼られたレッテルを読む人、
それだけで、行動の変容が起きる。
パレスチナ人、ユダヤ人、テロリスト、
スラブ人の栄光(ロシア)そんなレッテル張りが、
どんどん対立を深め、命をかけた戦争になる。
人間は賢いのか?賢いほど愚かなのか?
暗澹たる思いでいる。
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- 2023/11/04(土) 17:26:45|
- 樹、草、花
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