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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

西大井の住宅街にて           Retro80S

閑静な西大井の住宅街を歩いていた。
時刻は午後3時過ぎ、後方右手奥の空から陽の光が坂道に射してきた。
一瞬、石壁が生き返ったように思えた。
西大井にて1595-21
デジタルカメラ(カラー)なら見向きもされない被写体だろう。

Retro80Sは 暗部に対し足のあるフィルム。
もし、暗部に注目したら絞り f:4、1/125秒の露光だろう。
フレーミング全体の光のバランスを考えたらf:8/125秒を選ぶだろう。
しかし、石組みの壁にこだわり、敢えて絞り f:8 シャッター速度を1/500秒で撮影した。
これが正解だったか・・・となると、まだ自信はない。

狙うなら、朝。逆光の光だろう。
この時間帯なら、通勤、通学で この坂を降りて来る人がいる。
その人影が長く坂道に伸びた瞬間、シャッターを切る。
そしたら格好いい写真になる。
しかし、見てくれの良い写真をとるため、
わざわざ出てきて 意図した瞬間を待つのは心理的な抵抗がある。
定番過ぎて、新たな視点の発見にはならないから。

たまたま歩いていて、その光景を発見したらシャッターをきる。
それが、カメラを携えた散歩のすがた。
これだけでも充分楽しめている。
それ以上は求めていない。
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  1. 2023/10/24(火) 11:49:24|
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もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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