fc2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

蘇峰公園にて         Retro80S 

区界を近くを散歩していると、
徳富蘇峰の旧宅近くに出ていた。
今は大田区記念公園になっている。
蘇峰公園1595-15
公園の前は空き地になっていた。こちらは品川区側。
雲の切れ間から、午後の日差しが柔らかく空き地を照らす。
レンズは戦前のゾナーで、最小絞りはF:11、
F:11まで絞ると、イメージサークルが小さくなり、
空(明るい)をいれたフレーミングをすると、隅の光量は落ちて暗く落ちる。
普通は、F:5.6より絞りを開けて使うことが多い。
蘇峰公園1595-18
公園内は木が茂り思ったより暗い。
f:2.8まで絞りを開けて撮影した。
被写界深度は狭くなったが、深度を外れた看板の「のぼらない・・・」の文字のボケ具合は優しい。
像の崩れの少ない綺麗なレンズだと思う。(84年前、ツアイスはこれだけの高性能レンズを既に製造していた。)
蘇峰公園1595-19
微かな木漏れ日が水面を照らす。
被写体までの距離は近い。
パンフォーカスにしたかったので、f:8まで絞った。
蘇峰公園1595-17
紫陽花が木陰に咲いていた。
現像には 一番硬調な現像液(Ⅳ)のなかから(Ⅳz)を選び使用した。
Retro80Sでは この現像液の組成が一番使いやすい。
白飽和、黒潰を比較的よく防止でき、
光の強弱がすくない日陰の撮影では、
キリッとしたコントラストの高いネガを作ることができる。
Retro80Sフィルムは現像液を変えると、トーンは変化する。

市販の現像液だとトーンを変えようとしても選択肢は限られてしまう。
使い慣れた市販の現像液で現像し、
上手くいくこともあれば、トーンがまとまらないこともある。
扱いにくいフィルムという評価になりやすいが、
自分で配合を調整し、自家現像するなら、
選択肢は広い。
使い勝手のいい、面白いフィルムだと思う。



スポンサーサイト



  1. 2023/10/19(木) 11:24:13|
  2. 散歩
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<項垂れているのか | ホーム | 空き地の「ひまわり」          Retro80S>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://alchemystsasaki.blog.fc2.com/tb.php/2248-8e89e213
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (139)
フィルムの眼 (165)
レンズの眼、カメラの眼 (59)
写真の技法 (152)
写真にとり憑かれた人達 (4)
青写真 (1)
新幹線の見える街 品川 (10)
映し出された世界 (30)
水辺の光景 (21)
立会川 (9)
勝島運河 (22)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (170)
デジタルカメラは記録機器 (13)
デジタルで遊ぶ (30)
Silent City (9)
??? (31)
Street Photograph (27)
都会の景観 Tokyo (259)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
Night walk in Tokyo (41)
散歩 (334)
猫、犬、鳥 (10)
白木蓮 (31)
黒い花 怪しい花 (87)
樹、草、花  (104)
桜  (181)
ひまわり (46)
竹林 (11)
八つ手 (10)
百日紅(さるすべり) (29)
オールドレンズの密かな楽しみ (38)
人物 ポートレート 踊り (37)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (21)
その他  (33)
オリンピック残映 (5)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR