区界を近くを散歩していると、
徳富蘇峰の旧宅近くに出ていた。
今は大田区記念公園になっている。

公園の前は空き地になっていた。こちらは品川区側。
雲の切れ間から、午後の日差しが柔らかく空き地を照らす。
レンズは戦前のゾナーで、最小絞りはF:11、
F:11まで絞ると、イメージサークルが小さくなり、
空(明るい)をいれたフレーミングをすると、隅の光量は落ちて暗く落ちる。
普通は、F:5.6より絞りを開けて使うことが多い。

公園内は木が茂り思ったより暗い。
f:2.8まで絞りを開けて撮影した。
被写界深度は狭くなったが、深度を外れた看板の「のぼらない・・・」の文字のボケ具合は優しい。
像の崩れの少ない綺麗なレンズだと思う。(84年前、ツアイスはこれだけの高性能レンズを既に製造していた。)

微かな木漏れ日が水面を照らす。
被写体までの距離は近い。
パンフォーカスにしたかったので、f:8まで絞った。

紫陽花が木陰に咲いていた。
現像には 一番硬調な現像液(Ⅳ)のなかから(Ⅳz)を選び使用した。
Retro80Sでは この現像液の組成が一番使いやすい。
白飽和、黒潰を比較的よく防止でき、
光の強弱がすくない日陰の撮影では、
キリッとしたコントラストの高いネガを作ることができる。
Retro80Sフィルムは現像液を変えると、トーンは変化する。
市販の現像液だとトーンを変えようとしても選択肢は限られてしまう。
使い慣れた市販の現像液で現像し、
上手くいくこともあれば、トーンがまとまらないこともある。
扱いにくいフィルムという評価になりやすいが、
自分で配合を調整し、自家現像するなら、
選択肢は広い。
使い勝手のいい、面白いフィルムだと思う。
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- 2023/10/19(木) 11:24:13|
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