Retro80Sフィルムを使い撮影。
D-76より少し硬調に仕上がる現像液(Ⅲd)を使用した。
場所は武蔵小山商店街のアーケード。

コントラスの高い、シャープな画像を得る。

白と黒(明暗)の境にエッジが出る現像液は少ない。
(Ⅲd)では 時とすると、エッジのある画像を得ることがある。
どういう光線状態で出るのか、未だよく分っていない。
エッジの利いたネガを作るなら、二液'(浴)現像だが、
戦前の処方では無理だろう。
乳剤の厚みが違うし、フィルムの感度も高くなっている。
今のフィルムに合わせた改良を行わないと、
エッジの効いた高精細なネガを得ることはできない。

エッジが出て高精細なネガになったが、副作用として銀塩粒子のザラつきがでる。
高精細と銀塩粒子のザラつき、トレードオフの関係にあるので致し方ない。
でも、Retro80Sの銀粒子かなり細かいので、この程度なら大きく伸ばしてもOKだろう。

デジタルカメラのHCB&Wモード(ハイコントラスト黒白モード)で撮影したようなネガも得た。
Retro系のフィルム、現像液によってトーンは大きく変化する。
使ってみると面白いし、楽しいフィルム、
デジタルにはない楽しみと思う。
勿論、デジタルにはデジタルならではの楽しさがあると思う。
デジタルは確かにすごい。
とても素人が捉えることが難しかった瞬間をものにしたり、
綺麗で精細な画像を得ている。
みんなプロではないかと思うような写真を撮っている。
簡単に綺麗に撮れて・・・あと何かすべきところ残されているのだろうか?
そこに引っかかっている。
デジタル写真が趣味として残っていくとしても
先細りになるのではと危惧している。
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- 2023/10/04(水) 15:42:06|
- フィルムの眼
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