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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

フィルムの眼       Fomapan100 チェコのフィルム

写真は1827年 フランスのニエプスによって発明されたという。
その後、ニエプスはダゲールの協力を受け、銀による写真の開発を始める。
しかし、数年後ニエプスは死去、その実験に協力したダゲールは 彼の実験ノートを託され、
1839年、遂にダゲレオタイプ(銀板写真)を完成させる。
しかし、これは一点物、ニエプスの夢見た、複製品を何枚も作ることはできなかった。
技術の発展は、写真に新しい表現を生み、進化して行くのは 歴史の必然。
1840年、タルボットの発明した紙媒体の銀塩写真は、
現代に繋がるフィルム写真の原点となった。
その後、硝子板に感光性を与える湿式法、さらに操作が容易な乾式法へと変化していく。
酢酸セルローズ(セルロイド)フィルム上に、銀塩乳剤を塗布する方法が19世紀末に開発された。
それから改良が進み、カラーフィルムができ、1990年頃、一応の完成を迎える。
そのフィルム写真が、21世紀に入ると、デジタルに変わり、よりいっそうの高感度化、速射性、簡便化を生む。
しかし、デジタルカメラの出現は、フィルム写真の根幹を揺るがし、衰退を招いてきた。
写真用フィルム生産する大手の会社は生産を止め、規模の小さい会社も縮小、淘汰されてきた。
技術の進歩は歴史的な必然、またフィルム写真の時代に戻ることはない。

趣味で写真を撮っている。
一から十まで機械(デジカメ)に頼るのは 
たとえそれが 綺麗な写真を撮る秘訣であっても、楽しいことではない。(と小生は感じている)

ちょっとお洒落だからと、フィルムカメラを始める若者も出てきたようだが・・・・
画像がノスタルジックだから、お洒落だから、
私は(他の人と違って)フィルムで撮っていますというアピールでは、おそらく一過性の流行で終わってしまうだろう。
デジタルの画質にフィルムは追いつけないし、
デジタルカメラには、すでにフィルム写真ライクの画像変換ソフトが組み込まれている。
使い手が求めるなら (儲かると思ったら)プログラマーはアップグレードしていくことは 
確かだろう。そうなったら おそらく見分けが付かなくなる。

フィルムカメラに固執するのは、自己満足に過ぎないだろうが、
手作りで行う部分が多く、趣味として遊ぶなら 面白いものだと思う。

フィルムの供給が無くなれば、この趣味はなくなる。
なんとか、存続させたい。
そこで「フィルムの眼」というカテゴリーを作ったが、
この頃は、ほぼ そのカテゴリーに入る写真を撮っている。
大崎駅1589-4
Fomapan100はチェコのフィルム。T粒子以前の古いタイプのフィルムということになっているが、
階調性もあり、素直なトーンのネガになる。ISO:100の感度が有り、使いやすい。
そして今入手できるフィルムの中では、一番安価でもある。
空の雲をくっきり出したかったら、一絞り分露光をアンダーにするのだが、
地上の暗い部分を潰したくないので、敢えてこの露光で撮影した。
大崎駅 等倍拡大 2
明るい空の部分、露光が少しオーバーで、銀塩粒子が少し出たが、
このザラつき感は、NeopanSSより少ないと思う。
大崎駅 等倍拡大 3
画面手前の交番を拡大すると、文字はしっかりと読める。
タイル壁の質感は、デジタルとは違い、少々汚れて見える。
デジタルなら、タイルの並びは綺麗な直線になり、タイルの表面は白く均一になるが、
フィルムだと、タイルの並びは銀粒子がランダムに出て、綺麗な直線にはならない。
タイルの表面も、薄汚れたようになる。
これが フィルムの限界。

美しい写真を撮りたいと思う人は、フィルムには手を出せないだろう。

しかし、
のっぺらぼうの白いタイル表面、直線を引いたようなタイルの並びに 
小生は「うさんくささ」を感じている。
そのうち ソフトの改良で、そのうさんくささも なくなるとは思うが・・・・
(メーカーの作った)規則に従って遊ぶか
それとも 規則を発見して遊ぶかなら、
後者の 発見して遊ぶ方を選ぶ。

Fomapan100 今のところ入手できるなかで 一番安価、
このフィルムで遊んでみませんか?
できれば、市販の現像液を購入し、自分で現像して。
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  1. 2023/08/23(水) 11:42:53|
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未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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