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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

銀塩フィルムのトーン変化

銀塩フィルムのトーンは、
フィルムの銘柄、使うフィルター、露光の過不足、
選んだ現像液、現像の方法によって変化し、作品(プリント)に影響する。
カメラやレンズよりその影響は大きい。
ミノルタでなければ、ニコンでなければ、キャノンでなければ、オリンパスでなければ、ライカでなければ・・・
とカメラマニアは言うが、実際は、それほど大きな影響はない。
レンズもまた同じ。
最終の作品(プリント)に大きな影響を与えるのは、カメラに詰めたフィルムの方である。
フィルムの選定、被写体にあった露光、フィルター、最適な現像液を選ぶこと、そして 最適な現像法。
フィルムの選定以降、あとは 撮影者の自由に任される。

ルールに従って遊ぶか、
ルールを自分で見いだし遊ぶかは、
個々人の遊び方によって変わる。
ルールに従って遊ぶを選ぶなら、
町の写真店に行って、フィルムの現像を依頼すればいい。

小生は後者を選ぶ。
トーンの変化(1)1583 #2-19
レンズはソ連邦時代のInduster-50 50mm F:3.5、 カメラのマウントはライカの古いスクリューマウント、
レンズはツアイスのテッサータイプを使用している。
ライカのエルマーレンズと比較しても遜色ない写りと思っている。

昔の写真雑誌を読むと、白黒フィルムの適正露光範囲は「±一絞り」とされていた。
カメラに内蔵された露出計はf:4/125秒が適正露光を示していたが、
石や石垣の質感を詳細に出すため、あえて一絞り分多めに露光した。
トーンの変化(2)1583 #2-17
適正露光より 一絞り少なめに露光すると、石垣部分のディテールが失われていく。
Tri-XとかAcros100などのフィルムなら±一絞りの範囲なら、
見分けの付かない同じ調子のトーンになったが、
Retro系のフィルムは、露光の過不足でトーンが変わりやすい。
扱いにくいフィルムという評価を得ているようだ。
でも それだけ個性的。
好みのフィルムである。
トーンの変化(3)1583 #2-18
適正露光より三絞り少なく露光すると、ネガの濃度は薄くなるが、
トーンは不思議な変わり方をする。
このトーンの変化を期待し、現像液を選び、現像法の工夫をするが、
思い通りのトーンにならないことが多い。
・・・・・そこを楽しんでいる。
-------------------------
デジタル画像を、最新のフォトショップで加工すれば、
おなじようなトーンを作ることができるだろうが、
それではプログラムを作った技術者集団のルール(思惑)に従って遊んでいるだけだろうと思ってしまう。

レタッチソフトで見栄え良くした写真を見せ、
どうだこの写真すごいだろうと自慢しても、ちょっと侘しい。
デジタルカメラは便利だけど、(小生も 場合により使っています)
撮った瞬間その結果は、カメラ内で画像まで仕上がっている。
背面の液晶画面で確認し、駄目なら 再びフレーミングに気を配り、露光を補正し撮り直す。
これだと、メーカーに、「遊ばされているだけだ」という感じがしてならない。

デジタルカメラが結果重視なら、
銀塩写真のカメラは、途中の過程を楽しむことにある。
一つのプリント(作品)を手にするまで、沢山の失敗をする。
フィルムを選び、露光に気をつけ、現像液、現像法に気を配り、
ようやく一カットのコマを発見したときの喜びは大きい。
工程が長いほど、楽しみは深くなり、作品に愛着が生まれる。
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  1. 2023/08/12(土) 11:06:14|
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未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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