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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

池上梅園の紅梅

梅は中国から来た花、
中国人は梅の花を愛でたが、
古代日本は、中国文明を導入していたので、
同じように梅を愛でていたらしい。

「梅」、「中国」と連想が続くと、脈絡もなく「曲水の宴」を思い浮かべる。
20年ほど前、妻と、中国、浙江省・紹興市を旅行し、
王羲之で有名な、蘭亭を訪問した。
その庭園には、「曲水の宴」で使われた池の遺構が残されていた。
杯を載せた小さな舟が来る前に、歌を詠む。
優雅な遊びだと思う。
その後 市内に戻り、魯迅旧家近くの咸享酒店で、紹興酒を呑み、食事をした。
楽しい思い出になっている。

コロナ禍で、去年は園内の甘酒ショップがなかったが、
今年は、それが楽しめるだろうと、
池上梅園へ行く。
池上梅園の紅梅1561-28
残念ながら、今年も甘酒の屋台は出ていなかった。

太宰府にいた大伴旅人も梅によせて歌(和歌)を詠んでいる。
「我妹子(わぎもこ)が、植ゑし梅の木、見るごとに、心咽(む)せつつ、涙し流る」
傍らに酒瓶(濁り酒)をおき、二人して梅を愛でた楽しい時間は、過去のこと。
あの楽しかった瞬間はどこへきえたのか。亡き妻を思い出し、心は咽び泣く・・・・
そして、一杯の濁り酒を喰らう。
「なかなかに人とあらずは酒壷になりにてしかも酒に染みなむ」

蘭亭観光のあと、妻と楽しく紹興酒を飲み交わしたが、
こんな歌を詠む(想像する)ことなど、とても小生にはできない。

梅を撮るのは難しい。
どう撮っても、既視感のある梅の写真になってしまう。

一枚の写真が、勝手に語り出す写真を撮りたいもの。
大伴旅人の眼を持った詩心のある写真家、
現れないだろうかなぁと思う。



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  1. 2023/03/07(火) 17:44:05|
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