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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

コシナ AF-35  40年ぶりに使う(2)

二回目のテスト撮影では、AFもONにして撮影をした。

前回の撮影では、曇天の柔らかな、やや薄暗い光だったので、
現像は、エッジがでて精細感がでるやや硬調な現像液(Ⅲo)を使用した。
想定よりオーバー気味の肉のり良いネガになったが、
それが幸いしたのか、粒状性をあまり感じないネガになった。

今回は晴れの天気だったので、現像はやや軟調な(Ⅰd5)現像液を使用した。
Cosina AF-35 1556 #2-51
大崎駅の構内は、光が柔らかなので(Ⅲo)で現像したいところ。
一カット毎に現像液を替えることはできないのが、フィルムを使う宿命。
自動露光は機能しているし、ピントもどうにか合っている。・・・・しかし全体にレンズの解像感は低い。
絞りが開放近くだったのだと思う。
露光は、f:4/60秒で切れるだろうか? 小生なら迷わずf2.8/60秒に設定する。
等倍拡大 右
中心から右の解像感は高いが、
等倍拡大 左
左は、解像度が低下する。
これレンズの癖だろうか?
サービス判程度でアルバムに貼るなら問題ないが、
4つ切りまで伸ばしたら、その差は歴然とするだろう。
家庭用なので、4つ切りは想定外、安くカメラを提供するのを優先させた結果だろう。
Cosina AF-35 1556 #2-54
駅の構外を撮影。
自動焦点だが、シャッターを押すと、ゾーンマークは「山」を指していた。(フィルムを捲くと、指標は消える)
自動焦点もどうにか作動していた。
等倍 無限遠 解像度
カメラが選んだ絞りとシャッター速度は不明だが、おそらくf:8/125秒近辺だと思う。
絞りが効いているので、解像感に不足は感じないが、
等倍まで拡大してチェックすると、高級カメラのレンズとかなり差がある。
大きく伸ばすことはできないと感じた。
Cosina AF-35 1556 #2-57
真ん中の硝子玉にピントを来るよう、マークを合わせたのだが、
シャッタ-を押したら、距離指標は「三人」になっていた。
後方の樹の幹にピントが合った。
フレーミングに気を取られ、カメラを動かしてしまった結果かも。
Cosina AF-35 1556 #2-59
近づいて撮影した幹(約1.5m)にピントが合っていた。
Cosina AF-35 1556 #2-61
逆光でもフレアーやゴーストは出ていない。
このカメラの良いところだろう。
トーンの豊かな写真になった。
Cosina AF-35 1556 #2-102
絞りが開いてしまう薄暗い撮影では、どこにピントが合っているのか不鮮明になる。
何に注目したらいいのか眼は画面を彷徨ってしまう。
全体の解像感は失われる。
高級なニコンやキャノン、ツアイスなどの高級なレンズでは、
ピントの合った部分は極めてシャープなので、
眼はピントの合った所へ向かう。
そこに主題となる被写体があれば、
写真にメリハリがでる。
この辺りが、高級なレンズの凄さ(違い)だと思う。
Cosina AF-35 1556 #2-106
露光を考えなくてもいいのはストレスが少ない。
焦点も自動で合わせてくれるので、いいなと思ったら、すぐシャッターを押せるのは大きなメリット。
Cosina AF-35 1556 #2-105
フレーミングに集中する。
それが写真の一番重要なところ。
絞り、シャッター速度、ピント合わせなどは単なる技能。
大したことではないはずだが、
しかし、だからこそ、自動化されてしまうと、大切な何かを失っているような気がしてならない。

昭和30年代、カメラの電子化はされていない。
まだ、レンジファインダーのカメラが主流だった。
当時の写真家(木村伊兵衛)は、ポケットにフィルム数本と、交換レンズを一本を入れ、
カメラをぶら下げ街にでてスナップ写真を撮る。
撮影が終わり、家(あるいは宿)に帰れば、丁寧にカメラを掃除したと言う。
自家薬籠中の物のごとく機械式カメラを操作し、フレーミングに集中し、最良の瞬間にシャッターを切る。
それが、スナップ写真、言うは簡単だが、実行するとなると難しい。
---------------
沖縄の市場を撮した写真では、
画面の下の部分に売り子のおばあさんが入っているのに気づかなかったという。
(ファインダーにパララックスがあり、ありがちのことだけど)
しかし、その人が入っていたことが、却って写真を引き締めることになり、傑作の一つとなって記憶に残っている。
フレーミングに集中し、将にその瞬間と思っ時にシャッターを切る。
そんな撮影スタイルの先に、傑作が待っているのだろう。
できれば その域に近づきたいものだ・・・・
等倍拡大 現像液効果
現像液を(Ⅰd5)に替えた効果だろう。
黒潰も白飽和も感じない、トーンの豊かな写真になった。
エッジの効果も出て、解像感もでたネガになった。

単三乾電池2本でAF機能が動くようになる。
露光不足の時は、警告マークがファインダーに出た記憶があるが、
その機能は作動していない。
露光はすこしオーバー露光気味だが、機能している。
Cosina AF-35 自然光撮影1556 #2-107
池田山公園の枯れた古木の幹を撮影してみた。
午後4時頃、太陽は公園内に差し込まない。空からの自然光で撮影。
幹までは1.5mくらいだろう。
Cosina AF-35 ストロボ撮影1556 #2-108
暗いので、内蔵ストロボのスイッチをONにする。
しかし、30秒経っても、パイロットランプは付かない。
故障か?
もう少し待ち、シャッターを切ってみた。
ストロボは発光した。
パイロットランプなどの電子部品は劣化して作動しなくなったが、
自動露光、自動焦点(AF)、ストロボは まだ機能していた。
比較しようと、等倍まで拡大して、びっくり。
そして密かに笑ってしまった。
等倍 自然光
自然光で撮影したコマは、絞りがかなり開いていたのだろう、
木漏れ日がクラゲかキノコのような形になっていた。
等倍 ストロボ使用
ストロボを焚いたコマは、絞りが閉まり、木漏れ日が楕円形になっていた。

このレンズの絞りは、面白い形をしている。
絞りもかなり簡略化したものだろう。
そうは言っても総合的に評価すれば、バランス良くできたカメラ。
レンズメーカーが作ったカメラ、立派なものだと思う。





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