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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

コシナ AF-35というカメラ・・・知っていますか? 40年ぶりに使う(1)

戦争が終わって、ホット一息入れた頃、
外資を稼ぐため、輸出用のカメラの生産が活発になる。
まだ日本は貧しかったが、
自由な世界になった開放感から、国内の需要も大きかった。
祖父は戦前、カメラを趣味にしていたので、
1953年頃だと思うがMamiya-6を購入する。
それが、家のカメラの始まり。
1960年の初めころ(戦前のGNPを既に越え、もはや戦後でないと言われていた。)、
2台目のカメラとして、キャノネットを手に入れ、それが次の家のカメラとなる。

カメラを使う上で一番難しいのが、適正露光を選ぶこと。
そのストレスがなくなったことが大きい。
シャッター速度優先の自動露光のカメラで、
45mm F:1.9の明るいレンズが付いていた。
レンズの解像度は高く極めてシャープ。(このレンズは今でも充分使えるレベルだと思う)
60年以上前のカメラだが、今も フィルムを入れれば、使える。

1970年頃になると、コンパクトカメラが出てくる。
母はハンドバックに入れてもいいと、Minolta Hi-Matic Fを手に入れた。
Minolta Hi^-Matic F SC09965
祖父はすでに他界、父もカメラを手にすることはなかったので、
母専用のカメラとなる。
38mm F:2.7のレンズが付いていた。
やや広角なレンズで、被写界深度は深い。
距離を3mあたりにしておけば、日中ならボケた写真にはならない。
良いレンズだと思うが、キャノネットほどではない。
でもキャビネ程度なら、充分綺麗な写真が撮れる。
しかし、暗いときは距離計でピントをあわせる必要がある。
また暗すぎても、シャッターは切れてしまうので(警告はでたか?はっきり覚えていない)薄いネガ作り失敗する。

1970年の後半になると、ジャスピンコニカの名で有名なベストセラーカメラ、コニカC35 AFが発売される。
子供の成長を記録するなら、子と一緒にいる母親が撮影の適任者。
自動露光、自動焦点、それに暗い所ではストロボ撮影もできる。
センセーショナルなカメラだった。
これを購入し、妻に渡そうとおもっていたら、
1979年だったと思うが、
突如、コシナというカメラメーカーが現れる。
初めて聞く名なので、新聞、雑誌等の記事を読み、
「コシナ」は外国輸出が主のレンズメーカーだと知った。
レンズメーカーが、カメラ本体を作る。しかもAFだ。
コニカとほぼ同じ仕様のカメラ、面白い(と応援する気持ちも有り)
新宿、角筈にあるという直営店へ出向き購入した。
Cosina AF-35 DSC09964
1980年代 妻は機械音痴で、カメラを操作するのが余り好きではないが、
このカメラで我が子を撮影、傑作をものにしていた。

子供が大きくなったこと、
更に便利なズーム付きコンパクトカメラができたので、
いつしか使われなくなった。
単三乾電池2本で 使えるので、便利だったことは確か。
サービスサイズ程度なら、なんの問題も無く使えていた。
-------------------------------
棚を探すと、隅にCisona AF-35が置かれていた。
まだ使えるか、試してみた。
単三乾電池2本をいれ、バッテリーチェックボタンを押すと、ランプが赤く点灯した。
使える。
まず、オートフォーカスを外し、
ゾーンマークで焦点を合わせて使ってみた。
ゾーンマークの「一人」は1m、「二人」は2m、「三人」は4m、山のマークは無限遠だろう予想した。
CosinaAF-35 ゾーン合わせ1556 #1-11
暗いので、おそらく露光は、f:2.8/60秒、このカメラの測光範囲限界に近い。
ピントはゾーンマーク「三人」とした。合っていると思う。
CosinaAF-35 ゾーン合わせ1556 #1-13
ゾーンマーク「一人」にし、近づいて撮影。露光はおそらく(勘ですが)f:4/125秒が適正露光。
カメラ任せでも、自動露光はちゃんと機能していた。
センサーの劣化は少ないようだが、現像してみると、全体に少しオーバーだった。
カメラは、f:4/60秒、あるいはF:2.8/125秒を選んでいたのかも。
CosinaAF-35 ゾーン合わせ1556 #1-12
山のマークに合わせたが、全体に解像感がでない。ゾーンフォーカスを「三人」にしたほうが 良かったのか・・・これは不明。
CosinaAF-35 ゾーン合わせ1556 #1-15
「三人」に合わせ、撮影。問題ないとは思うけど、写真全体に精細な感じは出ていない。
CosinaAF-35 ゾーン合わせ1556 #1-16
でもこの程度の写真になるので、普通に使うなら問題ないカメラだろう。

このカメラで 白黒フィルムを使うのは初めて。
キャノン、ニコン、ツアイスの高級な(高額な)レンズに比べたら、
コントラスト、解像度、精細感は 落ちるのは当然。
しかし、写真で一番重要なのは、撮る人のカメラアイ。
カメラは道具に過ぎない。
移ろいゆく瞬間の一番最適な瞬間に、シャッターを切れるか否かは、撮影者による。
その点では、このカメラのほうが、シャッターチャンスに強い。
まして、四六時中一緒にいる子の姿を捉えるとしたら、このカメラを使う母親のほうが優れていると思う。

レンズは3群4枚の構成で、マルチコートが施されているようだ。
カラー向きのレンズだったのだろう。子供の成長を撮っていたが、色で駄目というコマはなかった気がする。

3群4枚の構成なので テッサータイプのレンズだと思うが、
シャッターはレンズのすぐ後ろにある。
レンズシャッターのカメラは、何台か見てきたが、
シャッターの後に絞りがあるのが普通と思っていた。
これは、シャッターの前に絞りが入っていた。
レンズメーカーの意地、他社とは違うぞという心意気かも。
でも、白黒フィルムで使うなら、Minolta Hi-Matic Fのほうが すこしいいかも。

つぎはAFをONにしてテスト撮影をする予定。


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  1. 2023/02/16(木) 17:54:10|
  2. レンズの眼、カメラの眼
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