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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

光あれ

ウィン・バロックの作品に
「そこに光あれ」(Let There Be Light, 1954年)という作品がある。
題名をつけたのは誰か?
ウィン・バロック氏本人だったか?定かではない。(調べきれなかった)
あるいは画廊のほうでつけたのかもしれない。
コーコラン・ギャラリー(ワシントンDC)で展示され、
6万5千のアンケートから、最も好きな写真に選ばれている。
これは「天地創造をモチーフに撮ったものか」と観客に聞かれても、
ウィン・バロックは 微笑むだけで、答えなかったという。
でも鑑賞者は、その眼で作品を見、感動したのだと思う。

この世界を創造したのは神だったという。
天と地をまず作ったが、暗黒で見極めがつかない。
神が「光あれ」と言うと、光があったという。
明るい昼と、暗い夜が出現する。

キリスト教が、日常の生活の規範に入っている米国では、
ごく当たり前の受け取り方で、高い評価を受けるが、
キリスト信仰をもたない大多数の日本人の眼でみたら、どうなのだろう?
いい瞬間を捉えた美しい風景写真の一つとしか見ないかもしれない。
光あれ1520 #1-19 Ⅱ
人の手によって改修された渋谷川を撮ってみた。
Wynn Bullockの作品とは比べようもないが・・・・
人工的な改修結果はやはり不自然だろう。
綺麗ではないし、神秘性も感じない。
光あれ1520 #1-18
Wynn Bullockは米国人だが、
有望な声楽家で、(大統領の前でも歌ったという)
戦前、フランスに渡り音楽活動をしていたが限界を感じていたらしい。
その頃から写真を撮っていた。
シュールリアリズムの影響を受け、
ストレートフォットより、もっと技巧的な
ソラリゼーション写真をつくったりしている。
研究熱心で、光をどう捉えるか、レンズの眼、フィルムの眼、現像法を工夫している。
米国に帰国してからは、
アンセルアダムス、エドワード・ウエストンと親交し、ストレートフォットへと進む。
アンセルアダムスとの写真談義で、
写真を始めた年齢が高すぎ、氏と同じレベルに達するのは無理と判断し、
違った道を開拓する。
でも氏の写真のトーンは素晴らしい。
懐の深い人物だと思う。
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  1. 2022/11/08(火) 12:15:15|
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