好きな写真家は? と聞かれたら真っ先に浮かぶのは、ハンガリー出身のアンドレ・ケルテスでしょう。
1920年代後半にはパリに出ていたと思います。1930年の初めごろ、Distortionsというシリーズの写真を製作。そのころパリは、シュールリアリズム運動が盛んでした。雑誌社の編集者の求めか、あるいはアンドレ・ケルテスの発案か、蚤市で遊園地で使われていたマジックミラーを買ってきて、ケルテスはそこに映るシュールなヌードを撮影をしている。
今、これを撮るとしたら、もっと 手の込んだ"Distortions"を 現代の進んだカメラと、マジックミラーを使えば、可能だと思うが、手がける人はいないでしょう。
たまたま、御殿山を散歩していたとき、交通の安全のため凸面鏡が設置されているの気づき、アンドレケルテスを真似(ヌード撮影ではありませんが・・・)をし自動車の姿を撮影してみました。

たわいもない写真です。素人の遊びです。
もし、”Distortions”に興味がおありなら、恵比寿、写真美術館の図書室で、本を借り出し、ご覧ください。面白いですよ。
彼は ガラス乾板で200枚弱(? 確証ありません)ほど撮影。これ以上撮っても先(追求する面)がないと、それで終わりにしています。写真集は、戦後になってから出版されました。しかしガラス乾板の(戦争をはさんでいます)劣化が激しく、画像を起こすのは不可能と思われていました。その修復をしたのがアウグスト・ザンダーだったとか・・・
アウグスト・サンダーも写真史に名を残すすごい写真家です。日本でも、彼の影響を受け、写真を撮っている写真家がいます。
先人が、苦労し、工夫し、写真表現の枠を拡張してきました。一度、振り返り、その道を辿るのも、面白い。2,3年前より、ガラス窓に映る都会の光景を、勤めて撮るようにしています。いずれ、まとめてみようかと・・・
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- 2014/01/27(月) 20:54:13|
- 写真の技法
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