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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

二液現像法 テスト(3)       Fomapan100

二液現像法を実施すべく、その条件をFomapan100フィルムを使いテストしていた。
これまで、条件を変えた現像サンプル(ネガ)を40枚以上作っている。
ようやく 何が因子なのか分ってきた。
しかし、もうフィルムの時代ではない。
デジタルで写真を撮っている人にとってはどうでもいい話。
物好きでないと、こんな手間の掛かる現像実験はできないだろうなぁ。

まだ完璧と呼べる状態でないが、実際の散歩でテスト撮影し、評価できる状態になった。
長巻を短く切り、パトローネに詰め露出計内蔵のカメラに装填し、カメラの露光計の指示に従いテスト撮影することにした。
ローダーのなかに残っていたフィルムは、ほんの僅かだった。(8回転分)
たいした枚数撮れると思わなかったが、
テストはテストと、カメラに詰め使ってみた。

先日、恵比寿の写真美術館へ行った時、ついでにとテストで撮影したもの。
二液現像法テスト(3)Index 1493 #1
各コマの露光(絞りとシャッター速度)と、現像後のネガ濃度は括弧のなか、(Low濃度、Up濃度)で記載した。
Fomapan100のベース濃度は60-70程度、Low濃度が100を越えると、現像被りがあると判断している。
Up濃度は210を基準にしている。210以上でも、鋭いピークになっていれば、明るい光(反射光)が入ったとしOKだが、
210以上の部分が多い場合は、オーバー現像(あるいは露光オーバー)だと判断している。
二液現像法テスト(3)1493-#1-3
(A)液は現像剤が入った液でpHは6以下、実際には5.6程度に調整している。
このpH(弱酸)では、現像性はなく、ネガを浸けても像がでてくることはない。
(B)液は活性剤(アルカリ成分)の入った液で、現像液は入っていない。
ステンレスのリールにフィルムを捲き、タンクに入れる(暗室操作)。
(ここから明るい部屋で)タンクに(A)液を入れ、4分浸したあと、現像タンクから(A)液を排出し、良く液を切ったら、(B)液を入れる。
25℃で16分現像して終了。
通常の現像操作通り、定着液で定着し、水洗いした。
ネガをスキャンしてPCに取り込む。
見た瞬間、Retro系フィルムで撮影したものかと思ってしまった。
Fomapan100では出せないトーン、Retro系フィルムのトーンによく似ていた。
二液現像法テスト(3)等倍拡大
拡大して見ると、エッジが立ったネガになっていた。(Retro系フィルムなら二段現像で出せる)
エッジが立つと、鮮明な写真になるが、大きく伸ばすと銀塩の粒状感がでてしまう。
戦前なら、大きなフォーマットの乾板を使ったので、粒状感は気にすること無かったが、
現在は、小さなフォーマットが主流、もう少し粒状感を減らすほうに(B)液を改良した方がいいだろう。
二液現像法テスト(3)1493-#1-4
二液現像のメリットは、白飽和を避け、黒潰しないネガをつくることにある。
(それがコンセプト・・・願いのようなもの・・・)
少しオーバー気味に現像するか、露光を増やせば、黒潰はかなり防げそう。
明暗差のあるフレーミングでテスト撮影。
空に合わせたら、f:8~f:11で1/250秒。
屋根の下に合わせるならf:4で1/250秒だろう。
f:5.6/250秒で撮影したコマには、建物の陰の黒く潰れる部分に、画像が微かに残っていた。
エッジが立つ現像液は少ない。
Fomapan100なら(Ⅰaf)現像。でもエッジが立つ場合は少ない。
この現像法なら、かなりの確率でエッジの立ったネガを得られるだろう。
面白い現像法だと思う。


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  1. 2022/08/21(日) 18:28:39|
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