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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

写真

1827年にフランス人発明家ニセフォール・ニエプスは、
天然のアスファルトが 光によって固まる現象を利用して、部屋の外の光景を撮している。
これが 写真の始まりだという。

それから約200年、
写真はダゲレオタイプ、カロタイプ(銀塩)、湿式、乾式、フィルムへと換わり、
今は光りを半導体に記録するデジタル写真へと発展を遂げている。
初期には、感光剤を自家調合、塗布して感光プレートを作っていた。
そのため専門知識と技能をもったごく一部の人のものであった。
乾式、フィルム式になって、初めて、一般の人でも手が届くようになる。
それでも、上手に使いこなすには、それなりの努力は必要だったと思う。

デジタルカメラ(Phone-Camera)は革命的だと思う。
誰もが 綺麗な写真を、思った時すぐに撮ることができる。

デジタル化は生活を簡便にしてくれたが、
同時に「文字を書くという文化」の地位も低下させている。
友からメールが届いた。
携帯電話で撮った写真が添付されていた。
和歌
どんな歌か読んでくれという。
何文字か変体仮名でも読める字はあったが、
全体を和歌として読むとなると、まるで判じ物。
変体仮名をすらすら読める人は、もう少なくなった。
いまはデジタルの時代、
活字のフォントのお世話になり、手書きすることは希になった。
書かれた文字が手慣れた人のものか、初めて2,3年の人のものかすら分らない。

友も小生が読めるはずもなしと判断していた。
妻に読んで欲しいという依頼だった。
妻にPCの画面の和歌を見せたら、直ちに、手慣れたうまい人の書だという。
現代の人で、系統からすると関西の人だろうという。(書家、日比野五鳳の系統だというが・・・小生には何を言っているか分らない)
送られた画像の画素数が小さいので、PC上で少し拡大して見せた。
判読には数分かかったが、こんな歌ではないかという。
和歌 読み方
筆に墨を含ませ紙に書く訓練を重ねていると見えてくるものがあるのだろう。
「綺麗なこの線は なかなかだせるものではない」・・・といわれても、実際に筆を持ったことのない身にその判断はできない。
おなじことが、写真にもあるよなぁと思う。

勝島運河でテスト撮影。
筆に墨を含ませて、練習しているようなもの。
運河の水面に注目していたので、適正露光は絞りf:8で1/250秒が適正露光かなぁと思った。
勝島運河の舟(1)1479-#1-5
一絞り 絞って撮影。
勝島運河の舟(2)1479-#1-6
一絞り開けて撮影。これが 小生の判断した適正露光(勘です)。
勝島運河の舟(3)1479-#1-7
更に 一絞り開けて撮影。

フィルムは、二段現像している。
普通の現像法なら、一絞りの露光の違いは、トーンに影響を与えない。
でも二段現像だと、露光の過不足、現像液の切り替えのタイミングで トーンは変化する。
この見極めが難しい。
難しいといっても、一枚だけ見せられたら、通常の現像との違いを指摘できる眼力を持った人、どれだけいるだろう?
25年前(デジタル写真が始まる前)は、
自家現像し、自分でプリントし、暗室経験を積んだ人が多かった。
変なトーンだね、面白いトーンだねと指摘する人多かったと思う。

文字は何千年かの歴史、写真は、ほんの200年しかない。
あっという間に、銀塩写真を鑑賞する眼力は失われてしまうのだろう。
小生の写真は、最後のか弱い抵抗のようなもの。
その差を云々する写真の眼力は、デジタルになり急激に落ちていると思う。
なぜなら デジタル画像は全て明快で綺麗、でも画一的だから。




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  1. 2022/07/12(火) 12:36:48|
  2. 勝島運河
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もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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