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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

近所を散歩                Nikkor Zoom 43-86mm F:3.5

カメラを携え散歩すると、三回でだいたい一本のフィルムを撮りきる。
撮りきったら、その夜に現像することが多い。
働いている時は、休日にまとめて現像したので、
市販の薬剤を溶かし、そのまま全て同じ現像液で処理した。

いまは、市販の現像液は使わない。
時間はある。
手間をいとわず調合する。
そして、このフィルムなら、この現像液でと狙いを定めて撮影にでる。
中央公園1438-25
1月22日の散歩。この日は、木蓮の開花状況を確かめに、
区役所まえの中央公園へ行く。
蕾は膨らみだしたが、まだ始まったばかり。
R2フィルター(赤 おそらくR60 600nmカットだろう)をつけて、
空を暗く落とし、蕾を白く浮き出そうとしたが・・・白い部分のディテールまで出す描写力はなかった。
下神明1438-28
中央公園から下神明の駅の方向に進む。
逆光の光線だが、このレンズ向きの光だと思う。
眼に優しいふんわりとした感じになる、低コントラストレンズの良さだろう。
ガード下の道を、そのまま道なりに進んでいくと、西大井の駅近く(ニコン工場跡地)にでる。
西大井1438-32 a
(Ⅲb)現像液は、D76より少し硬調に仕上がる現像液。
もう一段露光を増やし、(このレンズだと、三脚が必要だが・・・)
D76より少し軟調に仕上がる(Ⅰf)か、フェニドン系現像液P(Ⅰfz)で現像したら、
黒潰せず、暗い部分にディテールが出たと思う。

1月24日の散歩。
大崎1438-33a
大崎駅近く、ビル。
逆光が綺麗だった。
明るい部分のディテールをだすよう焼き込む。
暗い部分のディテールは失われる。
もともと暗い部分の銀の乗りは良くない。
暗い部分を出そうとすると、
明るい部分のディテールはコントラスト不足で失われ、白飽和してしまう。
このレンズでは、両立は難しい。(SuperPan200のダイナミックレンジは広い。単眼レンズなら可能だろう。)
戸越公園1438-36
初期のズームレンズ、低コントラストなのは致し方ない。
フレヤー、ゴーストが出やすい欠点はあるが、画角が自由に選べるのはいいことだ。
今、コーティング技術、コンピュータによる計算の発達により、
ズームでも単眼レンズに匹敵する画質が可能になった。
すごい時代になったと思う。

カメラの発達は、人間が関与できる部分を相対的に低下させていく。
湿式時代の写真は、誰もができるものではなかった。
それなりに教育を受け、化学品を配合し、素早く硝子に塗布したら、
カメラにセットして撮影し、現像する。
撮影に関し、人間(撮影者)が主で、カメラは従だったが、
それが逆転していくのがカメラの歴史。

デジタルの時代に入り、いまはカメラが主、撮影者は従になったと感じる。
決定的瞬間を捉えたすごい写真をみても、
それデジタルだから撮れたのでしょうと思ってしまう。
似たような写真、見たことあるなぁと思ってしまう。

写真は被写体のもの、
撮ったカメラマンのものではないと思えば、
これが正解なのだろう。

更に人工頭脳(AI)が組み込まれれば、(おそらくインターネットにも繋がれ)
人間の役割はカメラの管理者(所有者)になることだけだろう。(高解像度監視カメラ?)
「あなたはカメラを持っていくだけ、あとは××が・・・」の時代に入る。

撮影者が主となるデジタル写真とはどんなものだろう?
若い写真家の挑戦が 始まっていることを願いたい。
そうでないと、写真は単なる記録媒体として埋没していくだけになる。
--------------------------------------------
今度はこう撮ってみよう考え、
フィルム選択、現像液を決め、カメラを持って散歩する。
撮って、現像し、そして考える。 
その繰り返し。
フィルム写真は、
暇な老人の密かな楽しみといった所だろう。
もう本流から外れている。
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  1. 2022/02/10(木) 11:43:13|
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未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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