fc2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

長時間露光テスト(5)        大崎イルミネーション  二段現像を試す

市販されている白黒フィルムはセルローズ系フィルムで作られたものが多い。(古くはニトロセルローズ、現在は酢酸セルローズ)
市販の現像液も、既存のフィルムに合うようにできている。
一方 アグファのRetro系フィルムは、現代になって開発されたポリエステルでできている。
そのため、感光剤の乳剤も 従来品と少し違うようだ。
ハーフトーンから明るい部分の肉乗りがよく、その部分のコントラストは高い。
従来のフィルムや市販の現像液を使用している人からみたら、扱いにくいフィルムということになるだろう。
トーンを豊に出したかったら、軟調からやや軟調な現像液で現像すると、
びっくりするほどの階調性の豊かな写真になる。
しかし、軟調な現像液、今も市販されているだろうか?

自家配合した現像液の利点、自分の好みに合わせ、配合を決めて使えること。
自己責任が基本だが、市販の現像液でも、現像結果までメーカーは保証しないだろう。
上手に使えるかは、その人の問題、メーカーに責任はない。
だったら、自分で配合を決める方が、面白い。
何を入れたか、その効果はどうだったと自分で結果を確認できる。

Retro系フィルムは、軟調(Ⅵ)系か、やや軟調(Ⅰ)系の現像液を使うことが多い。
曇り空でフラットな光の時は、やや硬調(Ⅲ)系もたまには使用する。
硬調(Ⅳ)系、最硬調(Ⅱ)系は 特殊な効果を狙ったとき使用している。
今回はやや軟調な(Ⅰf)と(Ⅱ)を使用する二段現像法で、大崎の夜景を撮ってみた。
夜景二段1440#4-3
(Ⅰf)液で大方の現像を終了、(Ⅱ)液に交換して、更に現像しトーンを調整する。
切り替えのタイミングと、(Ⅱ)液で、どこまで現像を押すかで、トーンは変化する。
暗い部分の黒潰は、この方法で意外とよく防止できる。
明るい部分に対しては現像が過多にはなるが、硬調な現像液だけで現像するより白飽和は少ない。
夜景軟調1433-6
これは1月5日に撮影した画像。
画像の濃度を合わせて比較してみた。
二段現像のほうが白飽和の度合いは大きいが、目障りというほどではない。
ハーフトーンから暗い部分のトーンは、二段現像のほうが良いと思う。(画面右のビルの壁面、「食品街」の文字など)
明るい部分を拡大して比較してみた。
二段現像との比較 1
二段現像のほうが明らかに白飽和の度合いは大きい。
銀粒子もでて、ザラつきがあり、細部の解像度も劣っている。
でも明るい電灯の光芒がしっかりと出ていた。
ボーとした電球の輝きがいいか、光芒が放射状に伸びた輝きがいいいか・・・これは好みの問題だが、
そのコントロールを現像液と現像法でコントロールできる。
それは、それで素敵なことではないかと思う。

光芒を出したかったら、それが出るフィルター(クロスフィルター)を買えば済む。
光芒を出したかったら、レタッチソフトに光芒のアプリをいれて画像を加工すればいい。
それは、そうなんだろうが・・・・そうしてしまうと、写真が味気なくなる感じがする。
性分ですかねぁ。
夜景二段1440#4-7
薄暗かった広場も、黒潰せずトーンは出ている。
大きく伸ばせば、電球の光芒が一面に迫ってくる。
夜景二段1440#4-11
光芒のオンパレード。
夜景二段1440#4-21
ただし、露光を決めることと、現像の切り替えのタイミングは難しい。
ときして、こんな制御不能なトーンも現れる。
失敗とみるか、異界出現とみるか、小生は、「異界出現」と喜んでしまうが、(失敗が好き)
これは見る人の判断に委ねられるだろう。
スポンサーサイト



  1. 2022/02/03(木) 14:39:50|
  2. Night walk in Tokyo
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<目黒まで散歩               Nikon F Auto-Nikkor 28mm F:3.5 SuperPan200                        | ホーム | 東京に雪が降った日>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://alchemystsasaki.blog.fc2.com/tb.php/1948-2783a1d4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (139)
フィルムの眼 (166)
レンズの眼、カメラの眼 (59)
写真の技法 (144)
写真にとり憑かれた人達 (4)
青写真 (28)
新幹線の見える街 品川 (11)
映し出された世界 (30)
水辺の光景 (21)
立会川 (9)
勝島運河 (23)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (172)
デジタルカメラは記録機器 (13)
デジタルで遊ぶ (30)
Silent City (9)
??? (31)
Street Photograph (27)
都会の景観 Tokyo (264)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
Night walk in Tokyo (41)
散歩 (334)
猫、犬、鳥 (10)
白木蓮 (31)
黒い花 怪しい花 (87)
樹、草、花  (105)
桜  (181)
ひまわり (46)
竹林 (11)
八つ手 (10)
百日紅(さるすべり) (29)
オールドレンズの密かな楽しみ (38)
人物 ポートレート 踊り (37)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (21)
その他  (33)
オリンピック残映 (5)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR