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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

フィルムの眼               Fomapan100とSuperPan200

デジタルの時代になり、フィルムカメラを作る会社は殆どなくなっている。
有ったとしても特殊なカメラか、簡易的なものを生産している。
それでも、往時に流行った中古カメラは市場にあり、(徐々に少なくなっているが・・・)
それを手にいれ使うことはできる。
電子部品が使われていない機種なら、
もし不具合があっても、業者に修理・オーバーホールしてもらえば立派に使えるようになる。

フィルムカメラを使っている人は少数だがまだ残っているので、
その需要を満たすため、白黒フィルムに関しては、
欧州が中心になり生産は続いている。
ダゲレオタイプ(フランス)、カロタイプ(イギリス)写真の発祥の地、
モノトーン写真を撮る人は、欧州には多いようだ。

100フィート長巻フィルム用のローダーを3つ持っている。
Rollei赤外400を使い切ったので、SuperPan200を詰めた。
これで、使えるフィルムは今、Retro80S,SuperPan200,Fomapan100の三種類になる。
SuperPan200で撮った一枚。
SuperPan1436-43 Ⅱ
SuperPan200はISO:200のフィルムだが、大崎のイルミネーションを撮ろうと思っていたので、
ISO:100で使い、Up200の減感現像を試みていた。
現像液は軟調現像液(Ⅵs)を使用。

SuperPan200は赤外部まで感光領域がある。
白い雲の部分は、太陽の赤外光を多く反射している部分なので、YA2フィルターをつけて撮影。
空は暗く落ち、雲がくっきりと浮かぶ。
トーン全体は硬調だが、軟調現像液なのでダイナミックレンジの広いネガになった。
白飽和、黒潰は目立たないし、細部のディテールも潰れていない。
fomapan1437-3.jpg
フィルムを撮りきったので、Fomapan100に替えて撮影。
Fomapan100は赤外光を感知しないからと、
YA2フィルターをつけなかったが、つけたカットも撮影しておけばと、今になって思う。

空と水面の調子を、SuperPan200の写真に近づけようと、レタッチソフトでレベル補正し暗く落とすと、
デイテールは失われ、岸は黒く潰れてしまう。
白飽和なく、また黒潰しない写真なら、これがFomapan100の限界だろう。
もう少しコントラストを上げ、メリハリをつけたかったら、
硬調な現像液、(Ⅲ)か(Ⅳ)を使用すべきだろう。
やや軟調な(Ⅰaf)を使用したのは、エッジをだしたかったから。
期待したほどの効果はなかったが、それでも少しはあった。
Fopaman100SuperPan200.jpg
ビルと空の境(エッジ)が、Fomapan100のほうがSuperPan200よりくっきりと出ている。
ビルの屋根にあるポールもくっきりと撮影できている。
しかし、ビルのディテールは、トーンが豊富で、コントラストの高いSUperPan200の方がいい。
粒状性は、Fomapan100のほうが細かく綺麗。

カメラとレンズは同じでも、
フィルムを替え、フィルターを使い、現像液を選ぶと、
できた写真のトーン、解像感、粒状は変化する。
そこが面白い。

白黒フィルムが主のこのブログ、マイナーなのは了解している。
内容も、かなり技術的なことを書いている。
デジタルで普通に撮っている人には関わりのない事項だし、
カラーフィルムで撮っている人にはスルーする内容となっている。

10年もしたら白黒フィルムを供給してくれる会社もなくなるかもしれないが、
せめて、もう少し長く生産が続いていて欲しいと願っている。
このブログは小生の備忘録のようなものだが、
一人でもフィルムカメラを持つ人がでてこないか、
そんな思い・期待を込めて書き連ねている。
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  1. 2022/01/20(木) 10:43:29|
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もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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