写真はモノトーン(白黒)が当たり前の頃、NikonFに手を出してしまい、それから写真は白黒と心に摺りこまれてしまったのか・・・厄介なものである。
そのフィムルも、いまや衰退産業、白黒フィルムの需要、おそらく戦前の水準くらいまで下がっているのでは?
そんな危ういものを楽しんでいる・・・趣味だからと言い訳するが、デジタルの鮮やかな色彩に魅了され、銀塩の美しさを感じる感覚も、人の心から遠ざかっていくのだろうなぁ。さびしい限りである。そう思いながら。今、森山大道氏の写真テクニックを盗もうと、Try&Errorしている。氏が見たら、何でいまさらと、鼻でせせら笑いされてしまうだろう。

小さなサンタクロースの白い毛の縁取りと、お母さんの右足のブーツの輝き、この部分に大道氏の焼きこみテクニック(だろうと思い、試行錯誤しています)を使っています。

以前は めったにカメラを構えない構図です。従来なら、階調性を豊かにしたいと思うので、少したっぷり目に露光、軟調現像液で現像・・・すると、返って眠いメリハリのない写真になります。撮りたいとは思わない光です。
少し露光不足気味に撮影し、階調性を否定して現像、全体を硬調なネガに仕上げました。
更に、芝生部分を硬調に焼き込み プリントしました。

珍しく85mmのレンズを持ち出し、撮影。明暗差をつけて焼き込んでみました。いままで、こういう調子に焼き付けたことがなく、新鮮な感じがしています。やれば、できるんだ~~という気分。 うまい写真かどうかは・・・自信ありません。
ただ、写真表現の幅が、少し広がった気がします。
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- 2013/12/29(日) 08:41:40|
- 写真の技法
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