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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

ひまわり

YouTubeで写真・映像関係の番組を見ていた。
その中に、
撮影風景を紹介する(見せる)映像があった。
クリックして見ていると、
モデルの女性が、何種類かの服に着替え、
写真家がその姿を撮影するものだった。
周りには、照明を操作する人、メーキャップする若い女性、
服をコーディネートする若い女性スタッフがいて、
モデルの女性に、盛んに「可愛い・・・」を連発していた。
モデルの女性は満身の笑みを浮かべ、楽しそうにポーズを取る。
「可愛い」の連発かよ、語彙が貧しいなぁ、と思いながら、
ふと、昔の事件を連想してしまった。
昔の撮影風景もこのようなものだった?

1960年代中頃から1970年代中頃の10年間は、
日本の写真の一番盛んな時期。
写真映像の質の高い時代だったと思っている。
金回りのいい(と思える)人気写真家が、輩出していた。

一眼レフに、露出計が内蔵され、
露出設定の失敗から解放されたことが大きい。
活躍する人気写真家に憧れ、
露光内蔵の一眼レフを購入しさいすれば、
写真家になれるという夢があった。

そんなとき、CM界の天才デイレクターと呼ばれている人が自殺した。
遺書には、忘れられないフレーズが書かれていた。
「ハッピーでないのに、
ハッピーな世界などえがけません。」

あんなきらびやかな広告の世界にいて、
成功し、仕事は山のように来るのに・・・
人の心の闇を見ることはできないが、
「きらびやかなマスコミの世界」と「その住人の死」の対比、
衝撃的な思いが今でも残っている。
いまは、そんなに思い詰めて映像の仕事に就いている人は居ないのだろうなぁ。
写真の画質は技術の進歩で良くなったが、
金太郎飴の様に、綺麗だけど皆同じ、
心に突き刺さるような写真は少なくなっている。

「可愛い」と言われたり、「いいね」を沢山もらうような写真は撮りたくない。
やはり心に突き刺さり、棘を含む写真を撮りたいもの。
ひまわり1388-44
レタッチソフトでどうだとばかり盛った写真など、作りたくもない。
老人になると、昔のことを いろいろ考えるようになる。
そうすると意識は過激になるものだ・・・と思う。

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  1. 2021/09/04(土) 11:55:01|
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