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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

銀ブラ そしてギャラリーのはしご

師走の銀座を散歩し、写真展をはしごしてきました。
新橋で下車し、花椿通りを歩き、資生堂ギャラリーへ。ここでは、森村泰昌氏の「ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」の展示会が 開かれていました。入場無料。会場内の撮影はOKとのこと。絵に画かれたt登場人物の顔は徐々に氏の顔に置き換わり、最後には全て森村氏となります。仕掛けがあり、どういうこと?と考えさせてくれます。19世紀末の絵画的写真の、その上を行くひねりがあり、見ていて楽しい。一種の絵解き、かなり綿密に当時の資料を集め、読み漁ったのでは?
これは 写真?それとも現代絵画?印画紙に焼き付けられていることを忘れ、絵画を鑑賞している気持ちになりました。
見に来て よかった。作る写真の最先端です。しかし、コストもかかったろうな・・・と変な心配。王侯貴族(パトロン)がいない現代、スポンサーは誰? 下世話なことも、チラッと考えてしまいました。
銀ブラ597-9
手にした「お散歩カメラ」でパチパチ撮ってもいいのですが・・・・撮れば森村泰昌氏の術中に嵌るよう、帰り際、階段の上からそっと1枚、スナップ。
ニコンの銀座サロンへは、ほんの数分でつきます。1階のギャラリーで吉永友愛氏の「長崎~キリシタンの里」展が 開催中でした。長崎に在住の写真家で 30年ほど前から通い、写真を撮り続けられたとか、労作です。ほとんど白黒銀塩フィルムで撮影、撮られている人も氏を意識することなく、ごく自然な表情でカメラに収まっています。こういう写真は、時がたつほど意味を持ってくるのですね。実直な氏の視線に ほのぼのしたものを感じました。
銀ブラ597-10
師走の陽はすぐに傾きます。ここから 日本橋の高島屋へは、少し距離がありました。20分くらい歩いただろうか・・・いい散歩です。
ここでは、日本の報道写真を仕掛け、そして始めた名取洋之助展が開催されています。入場料は800円でした。
時代が要請し、それに答えた人物。慶応中等部、家は裕福だったのだが、成績振るわず、大学は無理と、ドイツへ留学。そこでカメラに目覚める。二眼のローライフレックスを持っていたらしい。大変高価なカメラ。裕福でなければ、ドイツ人といえども持って撮影している人、多くないでしょう。東洋人が高価なカメラを持ち、撮影している・・・注目されたでしょう。同じ時期、岡本太郎も、パリで絵の勉強していました。同じ慶応出、おそらく会って、2人してパリの街を遊び歩いただろう・・・と想像。羨ましい。
当時、日本にもうまい写真家はいますが、外国語は不自由、はにかみ屋、新しい欧州の写真動向を知りたいと思っても・・・ハンデがあります。名取洋之助は 全てを備えています。時代が要請し、それに答えた人物です。日本にとってヨーロッパは遠い憧れの国。また欧米にとっても東洋の日本は神秘で知りたい国。知りたいことを知らせるのが写真だ。報道写真こそ、写真の本分と確信していたのでしょう。写真にとって古きよき時代では。
銀ブラ597-19
見終わると、外は、暗くなっていました。
新年 早い時期に 国立近代美術館で開催のクーデルカ展(1月16日まで)と東京写真美術館の植田正治とラルティーグ展(1月26日まで)に行こうと思っています。
これから 新年を迎える準備に入ります。カメラを手にするのは、来年になってからでしょう。


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  1. 2013/12/26(木) 11:01:00|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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