中野坂上、写大ギャラリーの「よそおい」展を見ようと、新宿へでる。家を出るとき、地図を確認。新宿駅から徒歩で行くと、ちょうど良い散歩コースになる。途中には中央公園もある。
薄日の差す天候でした。

後ろから 子供の歓声。中央公園で遊ぼうとしているのか、小学生の一団が歩道橋を駆け登ってくる。振り向きざまだったが・・・シャッターを切っていた。フレーミングする暇もほとんどない。1秒程度の時間。秒撮。
・・・・プライバシー?問題かなぁ、外で元気に遊ぶ子供の姿、いいですね。やはり記録しておくべきでは。

ベンチに座り、昼食を済ませた女性が、飲み物を片手に、読書。遠くのベンチには、おそらく東京に出張した地方の公務員の方ではないでしょうか、弁当を召し上がっています。髪に晩秋の陽があたり、素敵だなぁ・・・と思わずシャッターを切る。男性のほうは、被写界深度をはずれボケています。女性は横顔が少し写っていますが・・・誰と特定は難しい・・・なんて勝手に解釈。近くに立って堂々と写していました。瞬間なので、誰も、気づかなかったでしょう。なんで立て位置で撮影か? とっさのこと自分でもよくわかりません。フレーミングの時間が少なく、これも画面が傾いてしまいました。
止めたほうがいい・・・とは 思うのですが、つい シャッターを押してしまいます。
最低限守るべきは、その人の尊厳を傷つけるような写真を撮らないこと と気をつけています。
公園からぶらぶらと15分も歩くと、写大ギャラリー(現在の東京工芸大学)につきます。1920年ごろからの写真をテーマ「よそおい」にあわせ、所蔵のコレクションから選んでいますが、さすがに選ぶセンス、考え方、写真の見方がプロです。非常に質の高いものでした。被写体の人物は、写されていることを承知、演出された写真ですが、並べて見ると、「よそおい」の歴史が、単なる装いの変遷でないことに気づかされます。歴史の緒を引きずっています。オリジナルプリントは、いいですね。凝視、読み解こうとする、考える、そして、凝視する。
スタイケン、イモージ・カニンハム、ドアノー、木村伊兵衛、須田氏の「風姿花伝」から数葉など、有名写真家の作品が並んでいます。
近藤福雄という写真家は知りませんでした。1920年から30年ごろ撮影された、氏の「佐渡万華鏡」、当時の風俗が蘇ってくるようです。これも すばらしい。 撮らせてくださいと断って撮る写真でも、いいものは 良い。演出写真もありですね。小生の撮影のスタイルも、少し変えたほうが、いいようです。
見終わって、来た道を新宿駅へもどる。もう、来たときの気持ちにはなっていません。

心静かに、晩秋の公園の風情を撮っていました。

なるべく豊かな階調のネガを作ろうと、現像法を開発・調整してきたが・・・もう一度見直す時期に来たと感じています。

これはプライバシーの問題、ないでしょう。時間を掛け、フレーミングし、シャッターを切りました。
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- 2013/12/23(月) 11:53:07|
- 散歩
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