今は殆ど見かけないと思うが、
中学校の修学旅行(60年以上前だろう)で、京都に行くと、
バスの所まで、木製の浅い箱を首から提げた物売りが来て、
絵はがきを売っていた。
どんな所へ行き、どんな風景を見たのか、
土産に、絵はがきを購入する。
需要は高かった。
映像の世紀。
Rage to see
写真が発明され、
映画ができ、見ることの飽くなき爆発が起きる。
見たがるし、そして欲しがる。
プロなら、人が欲しがる映像を撮る、あるいは作る。
そして、撮影の依頼者は、意向に応じてくれるプロを選ぶ。
それが映像ビジネスの原点。
独りよがりな写真では、
誰も手を伸ばしその写真を買ってはくれない。
趣味で写真を撮る者に、依頼者はいない。
自分の子供の成長を撮影するにしても、それは無償の行為。
奥さんに頼まれ、撮ったところで、そこに金銭の授受は生じない。
純粋に撮ることだけ。
人に気に入られる写真を撮ることが、
動機にはなっていない。
林試の森で見た樹。
葉がまだ出てこないので、何の木か、よく分からない。
面白い形だと思って・・・自分の興味に従って撮ったまで。


なんだこの樹は、天に向かって不平でも言っているのか?
そんな勝手な想像をして遊んでいるだけ。
誰の眼を気にして、写真を撮る?
クライアント(依頼者)は自分だ。
グロテスクなもの、怪しいものだって、
撮りたければ撮ればいい。
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- 2021/03/26(金) 08:34:12|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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