コロナの影響で、外出を控えていたので、
自宅に籠もっている時間が長くなる。
もてあそんだ時間は 現像実験して遊んでいた。
Fomapan100フィルムの再検討が終了したあと、
勢いに乗り、SuperPan200フィルムの現像条件を探した。
ようやく終了。
テスト撮影を始めている。

SuperPan200は、赤外部にも感光性があるので、
赤外線写真用のフィルターをつければ、
赤外線写真を撮ることができる。
720nmカットのフィルターをつけて撮影すると、
以前使ったことのあるイルフォードのSFX200赤外線フィルムに似る。
桜の幹を撮ってみたが、被写体としては、緑の葉がないと、赤外効果は実感できない。
赤外部の光のみで撮影することになるので、コントラストは、高くなる。

桜の幹の文様に注目し、撮影。
軟調な現像液と硬調な現像液を切り替えて使う二段現像法で現像した。
エッジが出るのではないかと期待して、
切り替えのタイミングと硬調現像液の現像時間を決めたが、
それらしきエッジは出なかった。幹の文様はそれなりに面白く出ている。
戦前、二液現像法として知られていた手法があった。
(昭和の初め刊行されたアルス写真全書に記載されている。)
しかし、戦後フィルムの性能は良くなり、乳剤層は薄くなったので、
現在のフィルムでは、殆ど効果は発揮できない。
この方法に注目し、作ったのが二段現像法。
軟調な現像液で一段目を行い、暗部潰さないよう上げておき、
現像液を切り替え、
硬調な現像液でハーフトーンから白い部分を伸ばし、
全体の調子を整える現像法。
一段目の切り替えのタイミングと、
二段目の現像を押すか、控えるかで、ネガのトーンは変化する。
この二段現像法が有効に働くのはRetro系のフィルム。
いままで経験したことのないようなトーンになる。

これは非現実なトーンになった。
そのさじ加減が、(今のところ)難しい。
あと何回か、テストを繰り返せば、使う方向性が、分かってくると思う。
画像にエッジをつけたり、画像を処理し、非現実なトーンに変換すること、
デジタル時代になり、レタッチソフトの進歩で、簡単にできるようになる。
明るい暗室で、現像する・・・というが、
メーカーの優秀なプログラマーが作ったソフト(ルール)で処理すれば、
キャッチーな画像になるということだろう。(それ現像だろうか?)
決められたルール(レタッチ・ソフト)で遊ぶか、
ルールを作って(現像液を調整して)遊ぶかだが、
その選択肢はもう段々少なくなってきた。
デジタル写真は、ルールで遊ぶことが基本。
それは写真の終焉を意味していないだろうか?
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- 2021/03/13(土) 15:02:41|
- フィルムの眼
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