Jupiter-8Mは ツアイス・コンタックスⅠ、Ⅱ用ゾナー50mm F:2レンズの キエフ版(Arsenal工場製)。
戦後、東独側にあったコンタックス製造工場が、キエフに移設された。
ContaxⅡは、ネームプレートがKievに付け替えられ、そのまま製造が続く。
レンズも移設されたキエフの工場で生産されたが、設計技術は供用され、
他の工場でも同じ設計のレンズが製造されるようになる。(KMZ工場でも製造された。)

東独のツアイス工場からは、組み立て前の部品やレンズ、硝材などが持ち込まれたが、
1955年頃からその在庫も尽き、徐々にソ連邦からの原材料に変わっていったらしい。
1956年頃のレンズはJupiter-8となっていて、Jupiter-8Mとはなっていない。
Jupiter-8のレンズは、ドイツの硝材で作られたキエフ市のArsenal工場製かもしれません。
1960年代の初め頃は、軍事大国としてソ連の輝かしい時代、
コンタックスのゾナー50mm、F:2を改良し、
さらに良いレンズにしたという自負(誇り)を込めJupiter-8Mとしたのかもしれない。
確かに良いレンズ。
鏡胴もチープ感はないし、
レンズは、硝子の塊の中から一番良い部分を取りだして磨いていたと思う。
レンズに小さな泡、欠陥もなく、今でも曇りはなく、非常にクリアー。
そのJupiter-8Mも、時代が下がると・・共産主義政権のノルマ優先がでてしまい、
ちょっと品質が低下したなぁと感じるようになる。
それでも、良いレンズである。
小生のお勧めは、1:2 F=5cmと 書かれたレンズ。
2/50 とか 2/53の表記のレンズだと、写りがちょっと違のでは・・・と思ってしまう。
しかし、2/50のレンズと、F:5cmのレンズで取られた写真を見せられ、
判別できるかとなると、それは無理だろう。その程度の違いで、結局は使う人の気持ちの問題でしょう。(安心感)

NikonSPにつけてピントチェックを行った。
ファインダーでピントを合わせた場合、5回の繰り返し測定で、3.328フィート、
この距離(ほぼ最短)で被写界深度を計算すると、3.25~3.40フィートが被写界深度範囲になる。
一方、ピントグラス面を10倍のピークで見て、ピントのピークを掴むと、
5回平均で、3.342フィートとなった。
ファインダー合わせと、0.014フィートしか違わない。
ピント面で合わせた距離は、ファインダー合わせで決めた距離と、
被写界深度内で一致しているので、
ファインダー合わせで、完全にピントは一致する。
完全に使える!
ニコンとツアイスでは、基準に使ったレンズの焦点距離が違うとか、(52.8mmと52.6mm?)
フランジバックが少し違う(0.2mmとか)という説は、
実測のテストでは、その違いを確認できなかった。(否定)
ネットは、デモクラシーに必要なインフラだとは思う。
権威は どうしても唯我独尊になりやすい。
税金で運営される会議である以上、委員の任命権者は首相にあると突っぱねる。
これが、独裁政権の道に繋がることに無頓着で居るのは、この人の知性の問題。
「末は博士か大臣か」と政治家を狙ったのは分かるけど、
小学校、中学校で、
民主主義とはどんなものかの教育をちゃんと受けていなかったのかなぁ。
世界一番民主的と言われたワイマール憲法から、ナチスが生まれた。
インターネットには、それを阻止する機能があると思っているが、
フェークニュースが拡散し、徘徊し、それが世論となったら・・・デモクラシーの危機にもなる。
でも、理性が働けば・・・そのうち、フェークニュースが拡散しない仕組みができていくのだろうと 期待している。
無限遠に合わせ、撮影。

3フィート、このカメラのほぼ最短距離でピントを合わせ撮影。

飛行機の爆音が聞こえたので、無限遠にして待ち構え、チャッターを切った。

守り猫にピントを合わせて撮影。

人物にピントを合わせたつもりのスナップ。

逆光での撮影で、少しフレアーがでたが、コントラストは高い。
1963年製のオールドレンズ、なかなかのものだと思う。
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- 2020/11/20(金) 15:57:58|
- レンズの眼、カメラの眼
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