戸越の里から武蔵小山の繁華街を歩き、林試の森を通り抜け、
桐ヶ谷道を巡って帰宅するのも、散歩コースの一つ。

商店街を少し外れると、下町のごく普通の家並みが続く。
硬調の現像液だが、暗部のディテールは潰れず残っている。
白黒の明暗差のあるすっきりした写真が、今の時代の好みかもしれない。
確かに、デジタルカメラの設定を、ハイコントラストB&Wモードに設定し、
白黒のデジタル写真を撮ってみると、
白黒のメリハリのある綺麗なトーンの写真が簡単に撮れる。
すごいものだと感服してしまう。
デジタル画像の粗探しをするが、
銀粒子のザッラした画質は消え、滑らかになり、解像度(感)も・・・デジタルの方が高い。
トーンは、レタッチソフトが高機能になり、硬調でも軟調でもコントロールできるようなる。
ハイキー、ローキーの写真も簡単に調整できるし、ソラリゼーション処理のフィルターまでついている。
探し当てた唯一の欠点は、暗部は黒く潰れ、明るい部分は白飽和することが多いことだろう。
しかし、それも露光を何段階に変えた複数の画像データーを、一つにまとめる画像処理をすれば、解決する。
あるいは、将来、トーンを完全な16ビットで記録できるようになれば、解決できる問題だと思う。(現在は12ビットだと思う)
フィルムの先に未来はないことは分かっているが、・・・フィルムから離れられない、困ったものだと思う。

現像は、一番硬調な現像液(Ⅱf)を使用した。
軟調現像液では、こういうトーンのネガは作れないと思う。
Fomapan100で(Ⅱf)が硬調な現像液として使えるのは面白い。
((Ⅳ)系の現像液では、それほど大きな効果は出せなかった。)
Retro系のフィルムだと、(Ⅱ)系統の現像液は、特殊な使い方になる。
(Ⅳ)系統の現像液が Retro系で使える硬調現像液で、
(Ⅳ)、(Ⅳo)、(Ⅳa)、(Ⅳd)など適宜その中から選んで使用している。

軟調現像液では、眠い、メリハリのないトーンになるので、
印画紙に焼くときは苦労するだろう。
今は優秀なレタットソフトがあるので、トーンはある程度コントロールできる。
この頃は、あまり気にしない人が多くなってきているようだ。

明暗差をコントロールできるポートレート(クローズアップ)写真なら、
硬調なトーンで肌を表現することもありだろうが、
このようなスナップ写真(明暗差のある)では、人の肌のトーンを出すのは難しい。

むしろ、見慣れた植物などを撮った方が面白い。
意外なトーンの出現に「オッと」する。
軟調なトーンでは眠い写真になり、意外性は出てこなかったと思う。
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- 2020/10/05(月) 11:26:46|
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