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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

フィルター効果を確認

写真は見たものを そのままを記録する機器。
そこに嘘偽りはない・・・という前提で写真を見る。

モノトーン写真だと、色の情報がない分、想像できる部分が増える。
そして、トーンを変えると、見え方も違ってくる。
トーンを変えようと、フィルムを選び、フィルターを変えてみる。
写真を見たら、一度、心の中で反芻し、捉えたものを想像する。
嘘ではない、偽りでもないものを撮っている(はず)。
撮った人の立ち位置は?被写体と撮った人の関係は?
それを どのように切り取ろうとしたのか、撮影者の意図を想像する。
・・・これがモノトーン写真。
(撮った人の品性・品格まで、時として、その写真にでてしまう。具眼の人に見られたら・・・と思うと恐ろしい。)
どうでもいいと思う、くだらない写真もあれば、
すごい、と驚く素敵な写真に出会うこともある。
フィルター効果 無し 1302#5-3
来年が期限だった赤外線フィルムが劣化し黒点が出たので、
新しい赤外線フィルムを冷蔵庫から出し、同じような劣化を起こしていないかチェックした。
そのときフィルター効果がどうなるかテスト撮影してみた。
フィルター無しで撮影すると、スーパー・パンクロと称するRetro400Sと同じようなトーンになった。
地面の砂の白さが目立ち、その部分のディテールは出ていない。
フィルター効果 黄色フォイルター 1302#5-5
Yフィルター(黄)だと、地面の砂のディテールが出てくる。
フィルター効果 YGフィルター 1302#5-7
YGフィルターになると葉は明るくなる。
フィルター効果 赤2フィルター 1302#5-9
R2フィルター(橙色)になると、空のトーンが落ち、葉が白くなり始める。
フィルター効果 赤外フィルターR72 1302#5-11
赤外線フィルター(R72)だと、空は暗く落ち、木の葉の緑は白くなり、赤外線特有のトーンになる。
「ネガは楽譜、プリントは演奏。」(写真家 アンセル・アダムスの言葉)
これが小生の写真の原則になっている。

硬調な印画紙に焼き付けるか、軟調な印画紙に焼き付けるかで 印象は変わり、
暗室で格闘し、覆い焼き、焼き込みの技法を使って、トーンを整え「写真を作る」。
それは個人の特性(感じ方)であり、「写真表現」として許されてきた。
今 デジタルの時代になり、ネガフィルムをスキャンし、デジタルデーターに変換することができる。
変換されたデジタルデータは、厳密に言えば、ネガの銀塩映像と同じとはいえないが、
演奏するのに、いろいろな方法があってもいいと思う。
暗室で格闘する従来の方法がいいのか、デジタル化し、プリンターで出力するのがいいかは、表現者の自由。
ネガに記録された銀塩映像をデジタル化しても、
レタッチソフトで変形・変造(目をぱっちり、足を細くする。ほかの画像の一部を貼り付け合成など)しなければ、
すくなくとも、そこに嘘はないだろう。
それが守れるかは、個人の知性、良識のみ。

その境界(嘘、偽り)の判読が難しくなっている。
去年、世界の恵比寿の写真美術館で報道写真展をみたが、
受賞作(展示されていた作品)のうち 15%くらいにレタッチソフトで合成した跡があった。
トーンを調整したという限界を超え、トーンの変更、色情報をさらに盛って、写真にインパクトをつけたいということだろう。
良く見ると不自然さが出ていた。
(こんな風には撮れない・・・)報道写真といいながら・・・演出の目立った写真もあった。
デジタル写真になり多量の画像が町に溢れる。インターネットを行き交う。
少しでも、目立ちたいと画像が盛られていく。
それが常態化して麻痺してしまったのか・・・
写真を見る力が 衰えていくのかとも思う。
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  1. 2020/08/27(木) 12:10:55|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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