雨の季節が終わり、青空の季節になったら使おうと、
冷蔵庫のなかに赤外線フィルムの長巻(100フィート)を保存していた。
赤外線フィルムは変質しやすい。
フィルムの期限は今年一杯で切れる。
冷蔵庫から取り出し、ディロールにセットし、マガジンに詰めて、使ってみた。

ISO:400の高感度フィルムRetro400Sでも使っている軟調な(Ⅵ)現像液を使用した。
問題なく使える。
高感度フィルム特有の、ザッラとした粒子が出るのが嫌だった。
コロナの影響で自粛生活、暇はある。
昔使っていたフジフィルムのミクロファイン現像液のようなものはできないかと、
廃版になっていた(Ⅴ)現像液を改良してみた。
Retro400Sフィルムで試したところ、かなり微粒子になり、ザラッとした風合いは減った。
TRI-X用に開発した(A)現像液に似ているが、配合的にはミクロファインに近づいたので、
現像液は(Ⅴm)とした。

その現像液を試したところ・・・・
一面に黒い粒が出てしまう。

比較のため等倍に拡大してチェックした。
白い雲の部分、銀粒子同士の粒界はかなり滑らかになり
ザッラとした感じではなくなったが、黒い粒が画面を汚す。
赤外400Sフィルムの現像、
(Ⅵ)現像液では問題がなかった。
(Ⅴm)現像液では、黒い点が出る。
(黒点部は、特異的に、その場所で現像が進行していないことを示していると仮定している。)
①粒界を埋めるため添加した薬剤と赤外線フィルム特性を与える薬剤の相性が合わない。
②フィルムの物理的・表面特性(親和性)と現像液の特性が合わない。
③冷蔵庫から出し室温で一ヶ月、急速に赤外線フィルムが劣化した。(その部分の感光性劣化)
何故 こうなったのか 現像したネガを見ながら あれこれと考えている。
(Ⅴm)の開発 今のところ失敗。
Retro400Sでは問題なく使えるので、
赤外400S 特有の問題だと思う。
でも、失敗こそ面白い。仮説を立てる。その仮説に基づき実験する。
駄目なら 何故?とまた考える。
また仮説を立ててみる。その繰り返し。
また 当分 楽しめそう。
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テド・ウイルスも 不明なところ沢山。

第二波の死亡者の少ないことは驚異的。
定性的にはいろいろな説が出ているが、定量的なデーター(エビデンス)のない話ばかり。
どんなメカニズムを考えたらいいのか・・・?

7日ごとに山がでるのは、東京都の集計の問題(人間)、コロナのせいではありません。
6月の上旬、ピークらしきものを発見したので、すぐに感染は収まるかと思ったが、
すぐに判断ミスに気づく。
そこで 爆発曲線のラインと 拡大曲線のラインを引き、経過を観察する。

第一波の感染をチェックし気づいたのだが、
この感染の様相は、細かく分けると4つのステージになる。
①爆発的な感染時期 この時 感染者の数は指数関数で近似できる。(Y=A*e^α*T)
②爆発が収まると 毎日一定数の感染者がでる 化学の反応速度では零次反応になる時期。(Y=A*T+B ここで A=0)
③その後 指数関数的な増加を示す拡大期 (Y=A*Ln(T)+B) 「指数関数と対数関数は、逆関数の関係にある。)
④最後は収束に向かう。この時は化学反応の一時反応(半減期)で近似できた。(Y=A*e^-α*T) ①の係数がマイナスになる)
③④の様子は現像飽和の式ともよく一致した。
①~④まで統一して記述できる式ができたらいいのだが・・・・残念ながら数学的な理解力は、
大学2年の教養課程で修了。それも50年以上前のこと。高校の数学すら ようやっとというレベル。
無理です。
でも、化学反応と考え、コロナを観てみたい。(専門が実験化学だったもので・・・)
閑ですから・・・罹りたくないから。
7月30日までのデーターで もう一度予想ラインを引き直してみた。

累計感染者で見ると 第二波はまだステージ① 感染爆発中。
12日~14日で二倍の感染速度です。
バラツキが大きい毎日の感染者数では、判断に迷うが、
感染者指数と二倍日数の動きを見ると、
微妙なところに差しかかっていることを示している。
もうすぐ ステージ② そしてステージ③に進むのでは・・・と希望的観測をしながら
毎日データーをプロットしています。
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- 2020/08/08(土) 15:38:41|
- フィルムの眼
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