宣伝文句は「鷹の眼」、ツアイスが開発した。
1900年 20世紀初頭に完成したオールドレンズ。
硝子と空気の境界面で入射光の一部が反射し減光する。
レンズの枚数を増やすと、透過光は減り、
反射光はレンズ内を乱反射し、画質の低下を招く。
レンズの枚数はできるだけすくなく、
そしてシャープな写真が撮りたいと考案されたのが
3枚構成のトリプレットレンズ。
その三番目を合わせレンズ(結局4枚のレンズになる)にし発展させたのがツアイスのテッサー。
二枚のレンズを貼り合わせるには、当時としては高度な技術が必要だった。
また真中のレンズ(凹レンズ)を中心を合わせるのも微妙な調整が必要。
ツアイスにしてもライカにしても、そのあたりの技術レベルはしっかりしている。
オールドレンズだが、貼り合わせ部分は今もクリアー、
使用したバルサムが変質した様子はない。(と思っている。)

品川区役所前の通りを歩いていた。
横須賀線のガードの下にあった壁画を撮影。
絞は開放だが、画像の解像感は高い。(約1300万画素)

画像の一部を、等倍で切り出してみる。
現在の高解像度デジタル・カメラに比べると・・・見劣りはするが、それでも4つ切りに伸ばす程度なら、差は感じないだろう。
1933年製造されたオールドレンズだが、いまでも使用できる・・・素晴らしいことだと思う。
丁寧になされた仕事に対し、敬意をもって接し、使っているだけなのですが・・・
どうもコアな 物好き老人と思われているようだ。(コレクターではありません。)
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- 2020/06/28(日) 08:46:18|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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