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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

ソラリゼーション       怪しい植物を求めて

去年の後半から、ブローニーフィルムは 主にSuper Ikontaで撮っていた。
マミヤプレスを最後に使ったのは3月の上旬、中央公園の白木蓮を撮影している。
プレスだと、大きいし目立つ。
好奇の眼に晒されているような居心地の悪さを感じる
(たいした写真を撮っているわけではないのに・・・)

写真機材を収めた棚に、マミヤプレス用のフィルムホルダーがあった。
その背に「ソラリゼーション」のタグが貼り付けられていた。
撮影のメモを見ると、去年の11月25日に自然教育園で撮影したものだった。
4カット撮影してあった。

外は雨模様だった。
手持ちぶたさもあり、どんな写真が撮れているか、現像したくなった。
あと4カット撮れば、現像できると、
先日、公園で拾ってきた「松ぼっくり」の接写撮影をしてみた。
(「松ぼっくり」の写真は、機会をみて後で載せます。)
八つ手1247-7 Ⅱ
この日 フィルムホルダーを二つ持って行った。
ソラリゼーション現像してみようと思った被写体のとき、フォルダーを交換し、同じ露光で撮影している。
ノーマル現像を想定したフィルムは、撮影後、直ちに現像していた。
ソラリゼーション現像してみようと思う被写体は少ない。
Solarization1290 Nega-1a_edited-1
気が向かないと、なかなかソラリゼーション現像してみようとは思わない。
現像ノートを調べ、同じ(Ⅰ)液を使用してソラリゼーション現像を行った。
やってはいけない現像途中の光照射、フィルム全体が被りを受けたようなもの。
像は出ているが、フィルムのベース濃度が上がっているため、
当然ハイキーな写真になる。
暗室で写真を作るなら、硬調な印画紙を選ぶことになる。
この辺りは、フィルムスキャナーのいいところだろう。
どうにか像を取り出すことができる。
Solarization1290 Posi-6 Ⅱ
ならばと、ポジフィルムモードでネガをスキャンする。
ローキーな写真になった。

フィルムスキャナーを使うようになっての利点は、トーン表現の幅が広がったことだろう。
昔ながらの暗室で遊ぶもよし、デジタル技術を活用し、プリントしてもいい。
その選択肢が増えたこと、デジタル技術の進歩に感謝感謝するばかり。
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  1. 2020/06/15(月) 13:42:45|
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