レンジファインダー式カメラが主流だったころは、
光学計算は 筆算だったのだろう。
算盤(そろばん)、手回し計算機、計算尺、数表(本:三角関数、ロガリズムなどの値が記載された)を頼りに設計されていた。
レンズ設計は大変だったと思う。
S型ニコン用に21mmのレンズがあったが、高価すぎて雲の上のレンズ。
カタログの写真で見たことはあったが、実物にお目にかかったことはない。
コンピュータの発達は、この難問を簡単に解決、
今では、広角ズームまで設計でき、生産・販売されている。
2000年ころ コシナは レンジファインダー用21mmの広角レンズを発売する。
ライカマウントとS型ニコン用があった。
S型ニコンと ツアイスのContaxⅠ、Ⅱは 同じマウントなので どちらにも使えるので、
名称はSC-Skopar 21mm F:4 となった。
夢のような話、早速 購入していた。

KievⅡは ContaxⅡのデッドコピーではありません。
クーロンカメラです。
ドイツの東側にあったツアイスの工場を、
戦後、キエフに移設して製造を再開した。
同じ工場で、製造に携わった人による指導により生産されたカメラ。
同等のクーロンカメラと考えるのが順当だと思います。

Nikon Sp だけでなくKievⅡにも装着でき、問題なく使えます。

わざと逆光(太陽)をいれて撮ってみた。
変なゴーストはあまり出ていない。
コントラストも高い。
光学設計の高度化、硝材の選択肢が増えたこと、コーテングの技術の発展など いろいろな技術革新がなされてきた。
その賜物だろう。
もう先行きのない古いカメラ用なのに、
わざわざ、作ってくれたコシナに感謝、感謝。
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4,5年前か、中野のフジヤカメラの店頭で、
S-Nokton 50mm F:1.5 のレンズが 1万6千円で投げ売りされていた。(棚卸品)
当時、同じ設計のライカMマウント用は、中古市場で10万円以上の値がついていた。
Nikon S2,S3,SP、ContaxⅡを使う人と、ライカマウントのカメラを使う人の数の差なのだろうが・・・・
ちょっと割り切れない気がした。
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- 2020/02/22(土) 15:50:14|
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