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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

減力処理         Fomapan 100    ソラリゼーションネガ

現像の途中で現像タンクを開けネガを光に晒す。
やってはいけないミスだが、
そこからソラリゼーション現像の技法が開発された。
途中光を当てるので、ネガ全体が被った状態になる。
ネガの濃度が高すぎると、焼き付けるとき苦労する。
フィルムスキャナーで取り込むときも、設定に手間がかかる。
トーンは崩れ、暗い部分に、ハーフトーンの雲のようなものが出やすくなる。

ネガ濃度が高すぎ場合、減力処理することにより、改善できる場合がある。
あまり この救済法 使わないのだが、今回は2つのスリップ(12コマ分)で減力処理してみた。
フィルムの現像は 常に一発勝負、
減力処理も同様、失敗したからと言って元には戻せない。
そこが、デジタルのRAW現像とは大きな違いだ。
(駄目なら何度も繰り返しできるデジタルのRAW現像を、現像と呼べるだろうか?
移ろいゆく一瞬の光をとどめるのが(Photo Graphy )写真だろう。
RWA現像というが、単なる画像処理をしているだけ・・・と思えてしまう。
これは演奏、作曲ではないと思う。)
1258-3 減力処理
ソラリゼーション現像では 暗い部分はハーフトーンで覆われ、あまり綺麗とは思えないが、
減力処理したネガからは、その部分が消え、コントラストの立った画像になる。
1258-4 減力処理
池上線 戸越銀座駅。
ソラリゼーション効果が残り、エッジが立った画像になる。
Minolta Hi-matic Fのレンズ、テッサータイプだが、
やはり大衆向けカメラについたレンズ、高級なカメラのレンズと比較すると見劣りはする。
しかし、この写真を見た瞬間、ライカのズミクロンで撮ったのでは?と思えるような高解像感があった。
ネガを約1400万画素で取り込んでいるが、それを等倍に拡大し観察してみた。
ピクセル 1
拡大し見てみれば、解像度が高いレンズという訳ではないことに気づく。
プラットホームの番号「9」の数字がくっきりと見える。
これが、高解像感を生んでいる。
これは・・・・デジタルカメラで撮ったものに似ているとおもう。
銀塩フィルムでは、通常こうは撮れない。
ピクセル 2
ソラリゼーション-減力処理したネガ、線路の砂利の質感が よく出ていると思う。
エッジ効果が生みだしたものだと思う。
安いレンズでも、エッジ効果をつければシャープに見える。
それが正解だろう。
おそらくデジタルカメラの高解像感、
この辺りの画像処理の巧みさにあると思う。
1258-28.jpg
これは これで良いのかなぁとは思ったが、減力処理してみた。
1258-28 減力処理後
石仏の材質感が、出てくる。
1258-31 減力処理後
ハーフトーンで覆われて、植物の部分 のっぺらぼうになっていたが、
減力処理することで、暗部のディテールが浮き上がってくる。
ようやくソラリゼーション特有のトーンになった。

減力処理、一発勝負でリスキーだけど、
趣味の遊びです、台無しの結果になっても、誰も困らない。
面白いと思ったら、即実行あるのみ。

減力処理の方法は、古い写真の本に やり方が載っています。
それを参考にすれば、操作そのものは難しくない。
小生は、菊池真一教授著、写真化学(共立全書)を参考にしています。
古い本で絶版となっていますが、神田の古本街へいけば見つかるでしょう。
他にも 解説書は沢山あると思う。
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  1. 2020/01/12(日) 12:11:47|
  2. フィルムの眼
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  4. | コメント:0
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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