一番軟調な現像液(Ⅵf)で現像してみた。

東西に延びた商店街なので、昼間 光が射すことは少ない。
家と家の間の太陽が壁を照らしていた。
光の当たった所と射さない所の明暗差は大きい。
当たった部分を撮るならf:8あるいはf:11で1/125秒の露光だろう。
陰の部分を撮るならf:2.8かf:4で1/125秒の露光を選ぶ。
間をとってf:5.6/125秒で撮影した。
陰の部分 少し黒潰れしたかも。
陽の当たった明るい部分、覆い焼きし、焼きこんだら調子は出ると思う。
全体のコントラストを上げて、
黒と白を強調したほうが、見栄えのいい、今の時代のモノトーン写真だろうが・・・・
小生は敢えて、白とびせず、黒潰れのないようなトーンに固執する気持ちが強い。
何故なんでしょうねぇ・・・自分でもよくわからない。

空を白飛びさせず、暗い部分までディテールがでるフィルムか、試しで撮ったもの。
普通の撮影では、滅多に選ばない光の状態と方向。

ゴーストは出たが、コントラストはしっかりしている。
もう少し全体を焼きこんでもいいかも。
これなら使えるフィルムです。

午後3時過ぎの光が、正面の家に当たり、微かにレンガの道に差していた。
肉眼では気づくか気づかない程度だが、フィルムは克明に記録していた。
これが「フィルムの眼」かなぁ。
---------------------------
古い機械式カメラには 露出計は付いていない。
単独で使う入射光式の露出計を持っているが、
散歩に持ち出すことはない。
露光を決めるのは、自分だという思いがある。
代りにメモ帳を携帯する。
そして、絞とシャッターなどを記録することにしている。
そうすると、無意識にも覚えるのだろう、露光を間違えることが少なくなる。
勿論、今でも 時たま 間違えてしまうことはあるが、それがまた楽しいという心境。
人間は機械ではないし、ましてデジカメでもないだろう。
スポンサーサイト
- 2020/01/07(火) 14:00:36|
- フィルムの眼
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
Alchemyst Sasakiさん、こんにちは。
「酒とソラの日々」のさえき奎です。
いつも私の拙いサイトへお越しいただきましてありがとうございます。
「レンズの眼、カメラの眼、フィルムの眼・・・・」をはじめ、楽しく拝見・拝読させていただきました。
「本当に大切なものは見えない」・・・この言葉は私も常々思うところがあって、忘れないようにしておりますので、タイトルにも大変惹かれました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
- 2020/01/08(水) 16:41:56 |
- URL |
- さえき奎(けい) #zjDuAsyg
- [ 編集 ]