Fomapan100用の現像液を検討した。
現像条件が決まったのは6種。
硬調現像液から軟調液まで順に並べると、
(Ⅱf)、(Ⅳ)、(Ⅳo)、(Ⅳz)、(Ⅰf)、(Ⅵf)
となる。
Retro80S、Retro400Sフイルムに開発した現像液を流用したが、
小文字の”f ”を付けたものは、Fomapan用に特化し、改良・調整したもの。
配合は独自の処方で、市販されたものとは異なる。
写真用原料を購入し調合しているので安価です。
一本当たりの薬品代は10円を切ると思う。
(専門は化学だった。市販の調整済み(お仕着せ)の現像薬を買う気にはなれない・・・・暇なので 実験し決めました。)
ネガ作りで一番高いのは、出来たネガを保管するためのネガシート。
これが高くなって一枚当たり10円以上する。(約2倍になった。フィルム代より高騰していないが・・・)
どの成分が現像特性の何に関係するか(実験で)確認しておけば、
フィルムの特性に合わせて微調整ができるので、
市販の現像液では出しにくいトーンに仕上げることは可能だが、
それが、独自の写真表現にまで直結するかは・・・・・・・自信ない。
早速テスト撮影をしてみた。

硬調な現像液を使用。
レタッチソフトでコントラストの調整をし、白黒の対比を高くすることもできるが、
そうすると暗い部分のディテールが失われる。(デジタルで撮ったHCB&Wのモノトーン写真に似てしまう)
それは小生の好みではない。

カメラは自動で露光をきめてくれるMinolta Hi-Matic F、 母が使ったコンパクトカメラを使用した。
まだピントまで自動で合わせてくれるカメラにはなっていない。
でも、小生の勘で決める(バラツキ 恣意性)より、露光の安定性・客観性はあるだろうと このカメラを選んだ。

逆光でも描写力はある。

夕方の空からのフラットな光。
硬調な現像液なので、ちょっとは メリハリある写真になった思う。
ネガを1350万画素で取り込み、中央近くの部分を切り出してみた。

銀粒子もかなり細かく目立たない。
Acrosや上海GP3より細かい気がする。
これなら半切まで引き伸ばしできるだろう。
年が明けたら、順次、他の現像液も試したい。
そうすれば、Fomapan100の使い方、判ってくると思う。
しばらくはFomapan100を使い「テスト撮影/テスト現像」三昧ということになりそう。
スポンサーサイト
- 2019/12/31(火) 08:39:47|
- フィルムの眼
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0