散歩コースの一つ 勝島運河で撮ったもの。
カメラはMinolta Hi-Matic F これは(も)母の遺品。
1970年代の初めの頃 使っていたものだと思う。
小型軽量で、「これならハンドバックに入れて持って行ける。」と言っていたのを覚えている。
重さは370gに過ぎない。
レンズはRokkor F:2.7 38mm.。当時としては広角レンズ。
F:2.8が普通の他社のカメラより明るいことをアピールするためF:2.7としたのだろうが、
そういう場合 大体が胡散臭い。
開放で使うとコントラストが低下したり、ハレーションやゴーストがでる場合が多い。
もっともこのカメラ、露光はオートなので、絞りとシャッター速度はカメラ任せ。
実際F:2.7で撮影したものか、少し絞ってf:2.8で撮ったものか分かったものではない。
f:2.7としたのは、宣伝のためだろう。
レンズはおそらくテッサータイプ。
レンズの切れはなかなかのもの。

38mmの広角レンズなので目測で距離を合わせても問題ないが、ちゃんと距離計はついている。
フィルムの感度ASA(ISO)は、使う前に合わせておくが、その範囲は25~500まで。
今でも、問題なく使えます。(50年ほど前のカメラです。)

フードはつけていませんが、逆光でもハレーション、ゴーストは出にくい。

4つ切くらいに伸ばしてプリントしたら、
同時代の高級一眼レフのレンズに比べ、コントラスト、解像感 若干見劣りする。
しかし、それが一番分かるのは、撮った本人。
そこまで凝って(疑って)写真を見る人は少ない。
サブカメラとして使ってたら、
あの高級一眼レフで撮ったものだろうと思い込んでしまい、見抜ける人は稀だろう。

フィルムは Retro80Sを使用。
露光はカメラ任せ。
ファインダーを覗き、構図を決め、ピントを合わせたらシャッターを切ればいい。
すごく簡単。
露光オーバーでも足りなくとも、シャッターは切れる。
一つ前の時代の家庭用カメラCanonetでは
明るいF:1.9のレンズが付き、
速度優先の自動露光だが、露光オーバーと不足ではシャッターを押しても切れない。
自動を切ると、完全マニアルの機械式カメラとして使うことができる。
シャッターダイアル、絞り環はレンズについている。
ファインダーのブライト・フレームも距離に応じてパララックス補正して動いてくれる。
まだ、高級カメラに組み込まれた機能が残されていた。
Minolta Hi-Matic F コンパクトカメラ黎明期のカメラなのだろう。
軽く小さく安く作るため、余分な機能は抑えられている。
ファインダーのブライト・フレームは、距離を変えても変化しない。
シャッターダイアルも、絞りリングもない。
露光はカメラ任せのプログラム式。
でも、普通に使っていて、困ることはない。
誰が撮っても何かは撮れる。便利なカメラである。
現像は 軟調現像液と、硬調現像液を 途中で切り替えて使う、二段現像法で行なった。
これは街のDPE店/現像所に頼んでも無理だろう。
小生のオリジナル現像。
おそらくオリジナルなトーンになっていると思う。(と思いたい。)
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- 2019/11/26(火) 12:31:47|
- 勝島運河
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