6×9cmのネガの写真が撮りたくて、ツアイスの古いカメラSuper Ikontaを買ってしまった。

新宿の中古カメラ店を回ったが、6×6や6×4.5のSuper Ikontaは有ったが、6×9はない。
そこでインターネットのオークションサイト、「ヤオフク」で探し、
安い中古品(ほとんどジャンク品)を落札した。
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全体に塗装が剥がれ、きれいなものではない。
レンズには曇りがあったが、それ以外のカメラの機能は、動作していた。
レンズを取り出し洗浄したら、曇りは取れ、ほとんど傷らしいものはついていない。
使い方を知っている人が使っていたのか?蛇腹にピンホールは一つもない。
外観の傷みがひどいので、ピンホールがあるのではと覚悟していたのだが、うれしい誤算。

裏蓋のモルトを交換。
距離計は、擦りガラスをあて、ルーペで確認したが、正確に一致していた。
しかし、フレーミングするファインダーがないことに気がつく。
6×9cmのフォーマットで105mmレンズなので、
35mmフィルムカメラに換算すると42mmくらいのレンズに相当する。
幸いなことにS型ニコン用のズームファインダーを持っていたので、
それをつけることにした。
シャッター操作が左手というのは、右利きの小生には使いにくい。
レリーズをつけて右手でシャッターを切れるよう改造した。
これで 重さは1kgくらい。
Nikon Fに50mmレンズ付と ほぼ同じ重さであった。
フィルターはかぶせ式になるのだが、今となっては、入手はほとんど難しい。
かぶせ式のステップ・ダウンリングを自製した。
これで、Φ40.5mmのフィルターを使うことができる。(Φ40.5mmのフィルターは各種持っている)
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Canon Autoboy 1994年1月17日に亡母が購入したもの。
2000年頃にはコンパクトデジカメを母は購入し 以後使っていたから、
1994年から1999年までの5年間使ったもの。
フィルム式のコンパクトカメラとしても、
最後期にあたり、完成形に近いものではないかと思う。
Super Ikontaは Opton Tessarが付いていたので、おそらく1952年か1953年製、
シンクロコンパーシャッターが付いていた。(Opton Tessarとシンクロ・コンパー付きだったこと、そして安かったことが落札の決め手)
2つのカメラをもって テスト撮影した。


電子化され、完成形に近づいた時期のコンパクトフィルムカメラと、
中判の機械式カメラで携帯性にこだわった蛇腹式カメラ、
ブログに載せる程度の小さなものなら、画質に優劣はつかない。
操作性、フィルムのコストを考えたら、Canon Autoboyのほうが断然いい。
しかし、4つ切りや半切まで大きくしたなら 圧倒的にSuper- Ikontaの画質はいい。
35mmの高級カメラでも この画質には届かない。
Mamiya Pressには手こずるが、Super Ikonta意外と使いやすかった。
どちらも使って面白いカメラであることに変わりはない。
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- 2019/11/01(金) 19:02:44|
- フィルムの眼
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