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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

夏の暑い日    五反田駅前

五反田駅前で切り取った 夏の暑い日
五反田駅前1221-36
黒潰れのないよう、白とびしないよう 注意して撮影し現像しただけ。
五反田駅前1221-35 Ⅱ
構図もありきたりだろう。
黒潰れすることなく、女性のスラックスに、皺が微かに記録でされている。
ささいなことだが、それだけでも、OKだと 満足している。
五反田駅前1221-34
毎年 駅前広場の花壇に向日葵が植えられるようになった。
五反田駅前1221-向日葵2
これなど まさにありきたりの構図。
この4枚の写真を見て、
ありきたりの駄目写真とみるか、
少しは、五反田駅の夏の日差しを感じるか、
それは この写真を見る人の感性、知性によって決まる。
------------------------------
鬼海弘雄さんという写真家がいる。
浅草に来る人を 40年間にわたり撮影し、それを「世間のひと」という写真集にまとめている。
文庫本なので それほどの値段でもない。
時々 開いて なかの人物写真を見る。

浅草で出会った人の群像ということになっている。
この人を撮りたいと思うと その人に近づき、 声を掛け、了承してもらってから、
ほとんど演出なしで 淡々と撮影している。
鬼海氏の選別眼が最初の一歩。
カメラは ハッセルブラッド 6,6判のフォーマットの白黒フィルムを使い 40年間 写真を撮り続けていた。
故障したら、修理して また使ったのだろう。

その写真を見た(小生)は、思いを巡らす。
自分の知識、理解力、感性を総動員し写真を見つめる。

有名人、タレント、政治家、文化人を撮る写真家は多い。
しかし、ここに写っているのは、市井のごく普通の人だ。
でも よく見ていると、被写体になってくれた人の人生そのものが、
透けてみえるような気がする。
40年間で1000人の人を撮影したという。
40年でたった1000人か そんなの1年か2年だろうと豪語する人もいるが、
しかし、じっくり写真集をみつめれば、すごいことだと思う。

鬼海氏の撮影した写真にまず触発さる。
浅草に来た人、そのなかで鬼海氏の選別眼にかなった人達。
鬼海氏は モデルの何処に惹かれて声をかけたのだろうと 考えてみる。
鬼海氏は モデルになってくれた人と どんな会話を交わしたのだろうと 想像してみる。
そして最後に、「世間のひと」の写真集を見る人は、
モデルになってくれた人と、対話を開始する。

すぐれた写真には、「撮影者」ー「被写体」ー「写真を見る人」のトライアングルの関係があると思う。
この三角の関係のなかで 心に突き刺さる(Provoke)ものが生成する。
それが すぐれた写真だと思っていたが・・・・その関係が崩れかけているのかも知れません。

「世間のひと」のなかで鬼海氏は
このごろは、
これはと思って 撮影したい旨の声を掛けるが、
依頼の声を無視し、聞こえないかのように過ぎていく人がいる と嘆いていた。
三角の関係が崩れ始めているのだろう。

デジタルになり、撮影は楽になる。
街頭には防犯カメラという名の監視カメラがつく。
Phone-Cameraを持った人が、機会があればさっとその場を撮影する。
知らぬうちに どこかで 撮られている。
「撮らせてくれだって・・・・」「勝手に撮っているんだろう」とよそよそしくなる。
それが 従来型の鬼海氏の(フィルムカメラ時代の)撮影法にあわなくなっている。

では デジタル時代の写真とは どんなもの?
三者のトライアングルが希薄になった写真が増えていると感じている。
写真表現が薄っぺらになってはいまいか? 

これは 勝手な思い込み、
小生の写真の捉え方/見方に問題があるのかなぁ?

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  1. 2019/09/07(土) 12:58:01|
  2. ある場所、ある瞬間
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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