森山大道のアメ車の写真が・・・一種の憧れになっている。
どうしたら 滑りある、あの黒の美しいアメ車を作ることができるのかと思う。
高価なカメラを選び、高価なレンズを選びさえすれば、
それで、滑りある黒の美しい写真を 撮れるわけではない。
むしろ、どんなフィルムを使い、どんな現像をするか、
できたネガを どんな印画紙を選び、どう焼き付けて作るか 暗室作業にかかっていると思っている。
たとえそれが人が欲しがる高価なカメラであれ
写真表現の深いところまで
踏み込むことはできないと思っている。
二段現像を開発したのも
すこしでも「あの黒いアメ車」の表現力に近づけないものかと
思っていたから。

以前、Retro400Sフィルムを使い、
硬調現像液(Ⅳo)あるいは(Ⅳa)で現像し 黒い滑りある黒い自動車の撮影を試みたが、
満足できない、今一の結果だった。

かなり滑りある黒い光沢が出てきたとおもうが、未だし・・・・満足できない。
被写体に当たる光、どんな光線状態を選べばいいのだろうか?
そんなことを考えながら、
散歩中、暗い色の塗装が施された車を見ると、
おもわず 一枚 シャッターを切っている。
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- 2019/08/23(金) 17:40:14|
- フィルムの眼
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