神社は、神そのもの(御神体)・祖先神、あるいは霊魂を祀ている。
故人を安置し、祭るのは墓となる。
明治天皇を(神として)祀るのが、東京代々木にある明治神宮なら、
陵墓は京都伏見区にある伏見桃山陵。
第二次大戦で亡くなった者は、千鳥ケ淵の戦没者墓苑に祀られている。

千鳥ケ淵についたのは4時半を過ぎていた。
台風10号の大きな暴風圏に入ってきたのか、雲行きが怪しい。
いつもならボート遊びする姿を見るが、
本日は休みなのか・・・営業の時間が過ぎているのか、人影はない。

千鳥ケ淵の墓苑は、
この大戦の戦没者の遺骨を納めた国立の無宗教の墓苑である。(管理は環境省)
名前の特定できていない遺骨が納められているという。
届いた遺骨が 一つの石ころだった、伯父と叔父の遺骨も、
この中に紛れ込んでいる可能性はある。
もうすぐ5時になろうとしていたが、
まだ、墓苑を訪れる人の姿はあった。
細かな雨が降り出していた。
托鉢の尼僧が小生のほうを凝視する。
小さく念仏を唱えているようにも見えた。
背中にゾッくとした不愉快な感覚を覚えた。
慌てて、この場を離れていた。
この感覚、今でも何故だったのか、よくわからない。
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- 2019/08/22(木) 10:18:39|
- ある場所、ある瞬間
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