新宿西口で撮影したもの。

フィルムを 軟調な(Ⅵ)現像液で現像し、暗部のディテールを出した後、
硬調な(Ⅳz)現像液で、更に現像し、抑え気味だった明るい部分の濃度を上げるようした。

暗部を黒潰れさせず、明るい部分も白飽和させない。
全体のコントラストは軟調現像で行なったものより高いネガになる。
写真を始めた50年くらい前、微粒子で階調の豊かな こんな写真を作ることが、一つの目標だった。
ようやく その方法を見つけた(できるようになった)と思ったが、
今となっては、たいしたことではなくなった。
デジタル・レタッチでトーンは簡単に調整できるから。
しかし、

まさか こう撮れるとは思わなかった。
考えてみたら、Rollei Retro80Sフィルムは、赤外部まで感光領域が延びている。
こう撮れてしまう可能性はある。
暗部を潰さない(Ⅵ)で現像し、その暗部にコントラストを付ける(Ⅳz)現像が、
肉眼では見えないが、赤外光では見えている被写体の暗部のディテールを出してしまう。
長辺800ピクセルに縮減したものでも、ディテールはわかる。
200ピクセルに縮減した。
ソニーのビデオカメラで、赤外線による盗撮映像が ネットに出ていたことがある。
メーカーは それに気づき、防止するようビデオカメラを改良したという記事があったことを思い出す。
赤外線フィルターを付けて撮影したわけではないが、(UVフィルター)
布地の種類、赤外光の反射率の違いに、目に見えていなかったディテールが 見えてきてしまう。
Retro80S,Retro400Sあるいは赤外線フィルムを使い、
光を読み、自家現像、二段現像ができないと、このトーン、記録できないとは思うが、
悪趣味にならないように しなければ・・・・・知性、品格が疑われることになるだろう。
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- 2019/06/29(土) 19:57:41|
- フィルムの眼
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