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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

デジタルカメラ  凄すぎる ・・・・写真表現の未来は明るい?

星薬科大学の薬草園で「怪しい植物」の候補選びをしていたとき撮影した候補の一つ、アロエ・フェニックス。
アロエ 原画DSC04129
アロエの葉に比べ確かに大きいが、そのまま撮るだけでは、怪奇さは感じない。ごく普通の印象。
アロエ DSC04129 モノトーン変換
色の情報を削除、モノトーン画像にする。
しかし、これでも怪しさは出ない。
アロエ DSC04129 モノトーン変換後 ソラリゼーション
レタッチソフトのアート・フィルターからソラリゼーションフィルターを選び、画像を変換する。
エッジが立ち輪郭がでる。
トーンの調子も少し変化する。
ちょっ怪奇さが出てくる。
古いレタッチソフトなので、パラメーターの設定はできない。
おそらく最新のバージョンなら、パラメーターを変え、画像をもっと「怪しげに」盛ることができるだろう。
アロエ DSC04129 エッジ光彩&ソラリゼーション
カラー画像を白黒変換してからソラリゼーション・フィルターを使ったので、
おとなしい画像になったのだろうと、
元のカラー画像を、アート・フィルターのエッジ虹彩フィルターで一度エッジを強調した画像に変換した。
そして、そのカラー画像から色成分を削除してモノトーン画像に変換、
更に同様にソラリゼーション変換してみた。
画像は、いままで見たことない、奇怪な姿に変換されていた。
凄すぎる。とてもフィルム写真で作れる画像ではない。

確かに デジタル・カメラと優秀なレタッチソフトがあれば、
フィルムでは不可能だった画像を作ることができる。
写真表現の範囲が広がったことは確かだ。

デジタル・カメラと 優秀な最新のレタッチソフトがありさえすれば、
それで鬼に金棒という気になってしまう。

レタッチソフトで 画像を盛れば盛るほど、写真表現は広がっていくが・・・・・
画像を見て「いいな」「面白い」「きれいだ」と評価しても、次の瞬間、当たり前の画像だったと、記憶から消える。
できて当たり前、誰でもできるさ・・・・という気分。
これでは、写真表現の範囲が広がり、写真が益々面白いものになっていく・・・という保証にはならない。
人は簡単にできてしまうことにリスペクト(尊敬の念)しないし、
誰でもできることをしていると思うと、達成感をあまり感じなくなる。
むしろ写真表現は類型化し、衰退していくのではないかという危惧を抱いている。

同じアロエを フィルムで撮影、古典的なソラリゼーション現像でネガを作ってみた。
その写真。
アロエ 1209-1 フィルム ソラリゼーション
フィルムの現像は一発勝負、覆水盆に返らず。
もし、これで満足できなかったら、再度 撮影し、現像条件を変えて、現像を繰り返す。
厄介で 非効率、写真表現の幅も狭い。
レタッチソフトのようには画像盛ることできない。
いいところは少ないが、しかし、できたときの達成感はある。

デジタル写真時代、確かに画像の質は高くなった。
時には森山大道を真似た すごい画像を見る。
あるいは プロが撮ったような綺麗な風景写真も見る。
しかし、写真そのものは、類型化してはいまいか? 
「先人」、「先生」を真似た写真が氾濫している。

写真表現が個性的であること、それ必要?
仲間に見せることを優先するなら、伝わることが先決。
綺麗なものは 綺麗に写ればそれでいい。
個性的な写真になってしまうと、かえってコミュニケーションの障害になる。
「なに この人 気取っているの?」と顰蹙を買うかも。
没個性のほうが、情報は伝わりやすい。

個性的な写真、必要ないとしたら、
「Creative」な写真とは一体何?
考え込まざるを得ない。
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  1. 2019/06/23(日) 10:20:47|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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