見たものを記録しておきたいという欲求はある。
それが写真を撮る一番の動機。
その願望を かなえてくれる道具として、カメラが発明された。
絵描き(画家)に肖像画を 描いてもらうには 財力が必要、
写真ならば、庶民でも(すこし奮発すれば)街の写真館で ポートレートを残すことができる。
異国を旅するのは夢だが、異国で撮影した絵葉書なら 手に届く。
それが 初期のカメラの用途だった。
カメラの値段が下がってくると、
アマチュア・素人の手にも握られるようになる。
家族の写真がアルバムとなって 棚に並ぶようになる。
多くの人に受け入れられる万人向けのカメラは
時代時代ごと開発されてきた。
バッグやポケットに携帯電話・スマホ(Phone-Camera)のある時代になった。
撮りたいときに、取り出し、すぐ撮ればいい。
接写にも強いし、暗い場所でも かなりよく撮れる。
目をパッチリとさせ、肌を滑らかに写してくれる機種もあるという。
望遠と広角のレンズを持つ機種もあるらしい。
自分のポートレートを撮るなら、コンパクトデジカメより簡単らしい。
今 一番 受け入れられているカメラは Phone-Camera。
でも 万人カメラが、万能カメラとはならない。
人それぞれ、同じ人でも、何を撮りたいか 場面場面で違っているから。
カメラ好き(写真オタク)は、何をどう撮りたいかで、カメラを選ぶ。
その選択肢が デジタル一眼(ミラーレス)であってもいいし、スマホであってももいい。
35mmのフィルムカメラであっても、
4×5(しのご)、8×10(エイトバイテン)などの大きなフォーマットのフィルムカメラであってもいい。
只それだけだろう。
長年使い、手に馴染んだカメラでもいいだろうと、この頃は開き直っている。

お決まりの、馴染んだ散歩コースで、性懲りもなく 写真を撮る。

フィルムの無駄・・・とは 少しも思わない。
Nikon SPとNikkor 50mmレンズ、もう50年以上(53年?)の付き合いになる。
古いカメラは 古いだけに 写真表現できる範囲は 狭くなるけど、
カメラが手に馴染んだか、手がカメラに馴染んだか、
使い心地はいい。
スポンサーサイト
- 2019/06/16(日) 11:49:38|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0