同じ「つわぶき」でも どう撮るか工夫すれば トーンの違ったネガができる。
違ったトーンのネガを作ってみたいと、
立ち止まり、考え、工夫していることは、単なる技術的なことがらに過ぎない。
技術は進歩する。
昔はプロか高級アマチュアしか撮れなかった/試みなかった 花の接写が、今は、簡単に撮れるようになった。
技術の進歩だろう。
その進歩を享受し、最適なカメラを手に入れれば、それで解決するだろうに、なにをわざわざという気はある。
まぁ 性分だから仕方ない。
もともと「黒い花、怪しい花」を撮ってみたい気持ちはあった。
35mmフィルムのカメラで撮るつもりで、花にカメラを向けていたが、
マミヤプレスに出会い、改めて、このカメラで「怪しい植物」を撮ってみたいと思うようになった。
古く使いにくいカメラだが、使いこなせなければ 出発点にも立てない。
工夫あるのみ、まずは練習。
マミヤプレスの限界まで引き出したい。
フィルター効果の違いを確認。

普通の蕗に比べ、つわぶきは表面に光沢があり、肉厚だ。
UV(あるいはフィルターなし)のほうが 実際の印象に近い。

R2フィルター(赤)を通して撮影すると、光沢は消え、葉脈が明るくなり、葉の肉厚感は少なくなる。
この効果の差を、写真表現として、どう生かせるか?
そこが、最大の課題だろう。
でも技術がなければ、議論にも課題にも表現にも 繋がらないのはたしか。
こんなテストを繰り返しながら、自分で自分を鍛えていく、
そんな過程を 踏める/楽しめる のもフィルム写真だからだろう。
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- 2019/06/08(土) 10:08:27|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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