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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

美の変容、画像の変容・・・・・画像を「盛る」

ネガは作曲(採譜)、プリントは演奏。
・・・・アンセル・アダムスは、そんなことを述べていたような気がする。
写真を撮り、暗室でフィルムを現像し、ネガを作る。
暗闇で格闘し、そのネガを印画紙に焼き付けプリントを作る。

デジタルの時代になり、暗い暗室作業はなくなった。
代わって「明るい暗室」が出現する。
カメラから吐き出されるデジタル画像データーは、
フィルム時代のネガ(作曲)に対応する。
それを明るい暗室でチェックし、レタッチソフトで調整してプリント(演奏)する。
「明るい暗室」で使用するレタッチソフト(現像液)に習熟することが、演奏の中身らしい。

デジタルで撮影し、「明るい暗室」で演奏したら、どんなキャベツマンになるのか、試してみた。

RAWで撮影し、カラーデーターまで使ってモノトーンに変換したほうが、
データーの痛み方が少なくなるので、いいかも知れないが、
今回はデジタルカメラのHCB&Wモードを使い、直接汎用な画像データ(JPG)にした。
デジタル画像変換DSC03999  原画 HCBW mode
カメラを構え、シャッターを切る。
撮ってみて液晶画面で画像を確認。
不満なら、条件を変え、また撮ってみる。
撮影は、手持で充分だった。
フィルムで撮るとなると、こうは簡単には撮れない。
確かに、デジタルの時代だと思う。

「明るい暗室」のレタッチソフト、PSE Ver.6を開く。(フォトショップエレメント Ver.6)
Window XPの時代、おそらくエプソンのプリンターかフィルムスキャナーに同梱されていたソフトです。
現在は、Window 10のPCで使っているが・・・時としてうまく動かないことがある・・・でも、どうにかごまかして使っている。

この画像データを原画(ネガ)として、
PSEに備え付けてある画像変換フィルターを使い、変換してみた(自動演奏のようなものか)。
フィルター→アーティスチック→エッジのポスタリゼーションをクリックして変換。
デジタル画像変換DSC03999  エッジポスタリゼーション
フィルムでも似たトーンは出せるが・・・・非常に難しいだろうなぁと思う。
Retro400Sフィルムで、少し露光を切り詰め、(Ⅳo)現像液で現像すれば、近いトーンになるかも。

フィルターの中から、→表現手法→エッジの光彩をクリックして変換。
デジタル画像変換DSC03999 エッジの光彩
エッジ光彩。
そう簡単にできる写真ではない。
フィルム写真で画像にエッジをかけようとしたら、ソラリゼーション現像することになる。
フィルムを使う人は少ないし、自家現像する人は更にすくない。
ましてソラリゼーション現像する人はその中で何人いるだろう?
失敗することを恐れているのだろうが、ソラリゼーション現像、意外に簡単。
自家現像している人なら、ちょっと勇気を出し(失敗を恐れない)てやれば、すぐコツを掴めると思う。

と言うことで デジタル版ソラリゼーション変換をしてみた。
フィルターの中から、→表現手法→ソラリゼーションをクリックする。
デジタル画像変換DSC03999 ソラリゼーション
自動で変換してくれたが、これソラリゼーション現像だろうか? 
フィルムを使ったソラリゼーション現像の場合は、
2段目の現像を ごく少なめにした場合に対応している。
暗いバックを、白くするのが マンレイの好んだソラリゼーション現像。
フィルターソフトを作った人の感性の問題かなぁ。
これで良いと思ったか?
アルゴリズムを、もう一度考え直し、プログラミングしてもらいたものだ。

自動で変換するフィルタープログラムでは無理ならと、
レタッチソフトのトーン変換機能を使い、マニュアルで画像処理をしてみた。
デジタル画像変換DSC03999 手動ソラリゼーション加工
10分ほどの試行錯誤で、「マンレイ風」ソラリゼーション写真を作ることができた。
手動で、できるのだから、
アルゴリズムを考え、プログラミングの手間をかければ、
「マンレイ風・自動ソラリゼーション」フィルターができるはず。
(おそらく、最新のバージョンなら、マンレイ風もOKだと思います。)

しかし、クリックするだけで、あるいは 手動にしても10分程度で、
フィルムでは難しかったトーンを調整できてしまう。
デジタルなら簡単なんだぁと思うと、フィルムに拘ることが、
なにか むなしい作業のように思えるようになってきた。

画像を「盛って」キャッチーにすることが、Creativeな行為とは思えない。
目立ちたいだけだろう。
デジタル写真の出現は、今までのフィルム写真を過去のものとし、
新しい局面に入っている。

デジタル時代の、Creativeな写真とは どんなものなのだろうか?
フィルムの延長でないことは確かだろう。
凡人の小生には 想像もつかない。





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  1. 2019/05/28(火) 11:48:53|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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