従来の現像タンクだと、リールを横に寝かせて現像することになる。
すると パーフォレーション部分から 未反応現像液の降下、上昇?
あるいは 縦方向に Brイオンの降下があり、フィルムの銀画像面を通過していく。
現像が不均一になり、現像むらができやすい。
それを防止できないかと 自製した現像タンクに、
ステンレス・リールを縦に入れ 静止現像を試みた。
フィルムは長巻を切り24コマ分を巻いたが、
実際の撮影では25コマ撮影できていた。
LPLのステンレス・リールにフィルムを巻き、
D76、10mlを水で薄め350mlにし、タンクに仕込んだ。
少し斜めに傾け、底をたたき、フィルムに気泡の付着がないようにしてから放置、
あとは一切、手に触れないでいた。
室温17℃~22℃で18時間放置して現像を完了。
あとは通常の処理を行なう。
短い25コマ分のフィルムだったので、
36枚撮りフィルムに換算すると15mlのD76現像液を使用したことになる。

ネガの濃度は申し分ない。
現像むらは、細かく見ると、
コマの周辺部に少し見受けられるが・・・・実用上 それほどの問題になるとは思えない。

でも、完全になくすためには・・・・現像タンクの構造を考える(改良)必要はあると思う。

むしろこの現像法の弱点?長所かもしれないが、
黒と白の境目でエッジが(少し)立ったように現像されることである。
未反応の現像液が、進行の進む場所へ拡散したため、エッジとなって銀画像を作ったと判断した。
それがトーンの画像の調子を変化させている。豊かなトーン?とは呼べない気がしている。

今までのトーンとは異なっている。

このトーンにも ちょっと戸惑っています。
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- 2019/03/14(木) 22:19:07|
- 勝島運河
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