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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

林試の森

午後、林試の森を散歩する。
カメラは少々重いNikon F それにあまり使わない105mm F:2.5のレンズを付けていた。
林試の森1166-18
50年くらい前、東京でオリンピックが開催された次の年、念願のNikon Fを購入していた。
かなり無理した買い物だった。
そのとき、揃えた交換レンズは35mm F:2.8とこの105mm f:2.5のレンズ。
しかし 望遠の105mm(今の人からみたら105mmなど望遠の範疇に入らないかもしれないが)使うのが難しい。
どうもうまくフレーミングできない。
まだ 35mmの広角レンズのほうがぴったりとくる。
せいぜい ポートレート写真を撮るときくらいしか 使わなくなった。
今でも、望遠レンズには苦手意識はある。
林試の森1166-20
「広角は度胸で撮り、望遠は技術で撮る」などと 当時言われていた。(今はズームが当たり前、こんな言葉は無意味かも)
「いいなと思ったら、グッグともう一歩前にでてシャッターを押す、それが広角レンズの使い方」などと撮影のコツを伝授するプロもいた。
確かにストリート・フォトグラファーの中には、広角で人の眼前まで不意に接近してシャッターをおす人もいる。
そんな 度胸?蛮勇?を持ち合わせていない小生など とても無理。
それなら まだ望遠で そっと撮る。
林試の森1166-22
しかし望遠を使いこなすのは技術、何処に立って撮ればいいか、咄嗟に判断できない。
判断できないから、重いレンズをつけて、うろうろ歩いてしまう。
林試の森1166-29
重い一眼レフより、軽いレンジファインダーカメラに、50mmレンズでスナップすることになる。
ファインダで構図を確認したら すぐシャッターを切る秒撮スタイルになっていた。
しかし、この頃、人物スナップ、積極的に撮ろうとする気がなくなっている。
どうした心境の変化なのでしょう?
林試の森1166-28
手にした自慢の高級ミラーレスカメラの液晶画面には、
談笑する妙齢の美人の横顔がアップで撮られていた。
このカメラなら、「こんなの すぐ撮れちゃいますよ」と涼しい顔。
小生の使っているSony NEX-5と大きさは同じくらいだが、
付いているズームレンズは小さく黒い鏡胴なので、目立たない。
ISO感度を高く設定してもノイズは少ないらしい。明るいレンズは必ずしも必要ないのだろう。
盗撮向き(昔ならスパイカメラ)ということだろう。
街の至るところに「防犯カメラ」と称する「監視カメラ」が設置されている現在、
盗撮のハードルは低くなっているのかなぁ。

フィルムカメラでは、とてもこうはできない(撮れない)と あきらめてしまったのか・・・・
このごろ秒撮スナップ写真 撮っていない。
林試の森1166-30
フィルムはReto80S 現像は一番軟調な現像液(Ⅵ)を使用した。
以前 Tri-X用に調合した(A)現像液も軟調現像液だが、
分類に従えば、軟調・(超)微粒子現像液ということになる。
高感度フィルムの場合、銀粒子が出やすいので、薬剤を追加して微粒子タイプにしたが、
Retro80Sは フィルムの銀塩が細かいのでその必要はない。
(軟調微・粒子現像液で現像しても結果は変わらない。)
無駄は省く。それが鉄則。

白飽和もせず、黒潰れもない。中間のトーンもなだらかにつながる。
豊かなトーンのネガを作る、それが小生の写真の原点だったと思う。
そんな写真を撮りたいもの。
となれば Mamiya-6では フィルム代が高すぎる。
35mmフィルムが使えて、4つ切に伸ばし、ブローニ・フィルム(Mamiya-6)並のシャープな写真が可能なカメラとなれば・・・・
選択肢は、高級な35mmカメラとなる。
Nikon F 若者には過ぎたカメラ(高価)だったが、ほとんど故障しない。
購入し2年目、一度 ミラーの動作不良でニコンに修理にだしたことはあったが、
その後、不都合は一切出ていない。
50年以上楽しませてくれるのだから、今となっては 安い買い物だろう。
酷使したNikon SPは 
未だに 修理できる体制になっていて(今はニコンを退職した人が修理工房を経営)
2度ほど 落とし壊してしまったが、そのたび修理にだしている。
電気部品が使われていないので、まだ修理不能にはならない。

これが・・・・カメラではないかなぁとおもう。
オールドカメラを使う理由、それは カメラを作ってきた職人への尊敬だろう。

オールドカメラでも 冬の午後の林試の森の雰囲気(空気感)を、捉えることできているのではと 思う。

翻って、デジタルならどういう空気感がだせるのだろう?
デジタルでもとってみようか・・・
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  1. 2019/02/06(水) 11:46:31|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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