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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

フィルター効果    Retro400S フィルム 二段現像

白黒のフィルムで写真を楽しんでいる人以外、興味ある話ではないだろう。
デジタルで写真を楽しんでいる方には 無益な話です。スキップしてください。

デジタルのHCBWモードに近いトーンは、(Ⅳ)系の硬調現像液とRetro400Sフィルムの組み合わせでできた。
それ以上のトーンを、二段現像の組み合わせで、作れないものかと 試している。
撮影したショットの中に、快晴の青空が、フィルターもかけずに暗く落ちているコマがあった。
フィルター効果1161-19a
手前の猫じゃらし(2mくらいか)にピントを合わせ、シルエットで抜こうと、一段絞って撮影した。(勘、経験で決めた)
普通のパンクロフィルム Tri-XやKentrere400、formapan400だと、ここまで空が暗く落ちることはない。
Retro系のフィルムはスーパーパンクロと(メーカー)いわれ、赤外部まで感光域が延びている。
そのため短波長側の感度が相対的に低下しているので、このようなトーンになったようだ。

R60(いわゆる赤フィルター:600nm以下の短波長の光をカット)とR72(赤外フィルター 720nm以下カット)を使えば、
更に空は暗くなり、夜の撮影のようになるのではと思った。
思ったら即実行あるのみ。
フィルター効果1164-22
東京はこの時期、からからの天気、雲ひとつない晴天が続いていた。
露光はカメラの指示に従う。フィルターなしなら f:8/2000秒というところだろう。
カメラはコシナ製BessaR2S ニコンSマウント用だが、コンタックスⅡ用レンズを使っても、何の問題もない。
ブログなど見ると、カタログや、昔の人の話、薀蓄を傾け、使えないわけではないが、ピントが微妙に違うので、
使わないほうがいいなどというサイトを散見する。
よく読んでみると、伝聞であったり、単にマウントの回転角を問題視しているだけ。
自分から進んで実験し、試した結果ではない。
実験で確かめもせず、資料をならべて「ああだ、こうだ」言っているだけ。

裏づけになるエビデンス(や参考文献・・・これも、ちゃんとチェックのかかったもの)もない議論(薀蓄)、
は信用できない。(自然科学を学んだ者なら だれでもそう思うだろう)。
実際にS型ニコンでコンタックスⅡのレンズを、KievⅡ、ContaxⅡaで、ニコンSのレンズを使っているが、
ピントが合っていないと判断されたショットは 今のところ確認されていない。
開放絞り、レンズの最短距離でもOKだった。(カタログ、資料を駆使して薀蓄を傾けた人の言によれば・・・ピンボケになるはず)
実用上問題ない。それを確かめて使っている。
不確かな薀蓄は有害なだけ。
フィルター効果1164-23
R72フィルターをつけて撮影したもの。
R60フィルターと ほとんど同じトーン、区別は付きづらい。
これでは わざわざR72フィルターをする理由もない。

古いゾナー系レンズには、赤外用補正マークはついていない。
あらかじめテスト撮影し、レンズの補正量は調べてある。
それに従いピント補正を行なっている。
ピクセル1164-23
猫じゃらしの部分(約2mの距離)にピントを合わせた。
その部分を、等倍ピクセルで切り出してみました。
Retro400S 高感度フィルムなので 少し銀粒子の粒状感は出ますが、
1939年製のT-コートゾナー、50mm F:1.5 今でも通用するレンズだと思う。

植物の緑がフレーミングに入っていないので 赤外フィルターの効果が確認できないだけだろうと・・・・
カメラをKievⅡに変えて 撮影。
フィルター効果1165-23
空、建物、影のトーンは、R60もR72も似たようなもの。
フィルター効果1165-25
芝生の緑、樹の葉の緑がR72フィルターの赤外線効果で白くなる。
ようやく違ったトーンになった。

カメラは科学技術の結晶のようなもの。
原理が解明されると、その原理に従う技術が開発されカメラに取り込まれ、改良 発展してきた。
カメラに取り込まれた原理以上のことはできない。
いまだ、心の原理は解明されていない。
なので、心の中を写すカメラは、まだ販売されていない。
でも言いたがる。
これは「心象風景」写真ですと。

小生はそれに組したくない。原理の範囲に入っていないから。

もし己の「心象風景」を表現したいなら、撮った写真をキャンバスにして、
絵筆を持って、その上に絵を描けばいいと思う。
あるいは レタッチソフトを駆使し、カット&ペーストや画像のデフォルメなどを行い、
主体的に「心象風景」画像を合成すればいい。

このブログ 前世紀の技術、フィルム写真が主。
書いてあることも技術的で硬すぎて、とっつきにくい。
人気はないだろうなぁと思う。
それでも、1人か2人は 見に来てくれる人がいるようだ。
時たま 拍手してくれる人もいる。
最後の楽しみ、全力でとはいえないが・・・フィルムカメラと格闘している。
もって瞑すべし(死ぬわけではないが)だろう。

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  1. 2019/01/28(月) 12:27:35|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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